明日は ページ45
入れ替わり事件から２日後。体育祭の前日である。
「いよいよ明日だね！」
「そうだねえ」
「お互いがんばりましょう」
「そうですわね！」
演習が終わり、教室に戻る。
張り切っているのは女子も男子も関係ない。
明日は全力勝負だ。
「さて、明日は体育祭だ。雄英高校ヒーロー科の自覚を持って、全力でやって来い」
「”ＰＬＵＳ ＵＬＴＲＡ”だ」
「はいっ！」
ホームルームが終わり、解散。
それでもみんな、すぐに帰ろうとはしなかった。
仲間であり、ライバル。お互いに激励しあっているのだ。
「A」
「かっちゃん、どうし…」
「ん」
拳を出された。
「お互いがんばろうね」
「俺と当たる前に負けたら殺す」
「酷いなぁ」
かっちゃんの拳と私の拳がぶつかる。
幼いころ、出久くんを守りきったときからやってる合図。
覚えててくれたんだ。
「じゃあね」
「…うるせえ」
意外と優しいんだよね。
「私たちもやりませんか！？今のような感じの…！」
「いいんじゃない？」
女子７人が集まる。
「ハイタッチしようよ！」
「掛け声ほしくない？」
「そこはほら、Aがいるから」
え、私？
「Aちゃん、お願いするわ」
「梅雨ちゃんに言われたら…やるしかないでしょ！やります！」
「おおっ」
「みんなわかってると思うけど、明日は一年に一度の体育祭。ヒーロー科は、明らかに男子の数が多いから、」
男子からも見られてるよ…。
「もしヒーローになりたいって女の子がいても、入りにくいんじゃないかと思うの」
「だから、私たち女子は、男子ばっかりの暑苦しい世界でも、ここにいるよって存在を証明しようよ」
「私たちは、チームだよ。明日は、みんなで、会場に華を咲かせよう！」
「梅雨ちゃん、お茶子ちゃん、三奈ちゃん、響香ちゃん、百ちゃん、透ちゃん」
「いこう、みんな！」
「おうっ！！」
「僕たちも、負けていられないね」
「女子ばっか目立ったら、俺たちの出るとこねえな。俺たちも、がんばろうぜ！」
「おうっ！！」
明日は真剣勝負だ。
相手が、かっちゃんでも、出久くんでも、轟くんでも、お茶子ちゃんでも、誰であろうと、絶対に負けたくない。
今の私を、信じられるように、なりたいんだ。
『未来』を決めるのは、自分だけだから。
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ルナ(プロフ) - 鈴木美妃さん» ありがとうございます！これからもよろしくお願いします！ (2018年8月6日 7時) (
レス) id: 9d1b105660 (このIDを非表示/違反報告)
鈴木美妃(プロフ) - ファンになりました。早く続きが読みたいです。これからも更新楽しみにしてます。頑張って下さい。応援します。 (2018年8月5日 21時) (レス) id: 6d5e66c80d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ルナ | 作成日時：2018年7月16日 17時
