番外編:月島湊の武勇伝(？) その２ ページ38
翌日、俺たちは買い物に行くことになった。
ご当地のストラップを集めている高校１年生女子がいるもので。
「なに、そのアホを見るような目付きは」
「八ッ…」
「ほんと、かっちゃんに似てるよね」
「あいつ、更に悪化してないか？」
試しに勝己に電話してみた。
《んだよ》
「久々に話してぇなぁ思うて」
「あ、湊くんなまった」
「うるせぇ…んでさ、勝己、雄英ってどうなん？」
《てめぇが行ってるクソな高校とは違って充実しとるわ》
クソな高校は聞き捨てならん。
「お前な！！」
《そうやってキャンキャン咆えるところがクソなんだよ》
「わぁ、電話越しに喧嘩かぁ」
「もうええわ！いつかお前を越したるかんな！！」
《いつか、なんてこねぇよ》
ブチッ
電話切った。
悪化してたわ。あいつなんなんほんとに。
くっそムカつくわ。
「湊くん、早くしないと売り切れるから急いで！！」
なんてマイペース。こんなやつが雄英推薦１位だなんて信じられねぇよ。
「…で、買えたのかよ」
「うん！ばっちり！女子メンバーの分も買えたし！」
ウサギのマスコットだった。
袴着てる。…八ツ橋持ってら。
「これね、ちょうど七色あってね、赤が百ちゃんで、ピンクがお茶子ちゃんで、黄色が三奈ちゃんで、緑が梅雨ちゃん、水色が私、紫が響香ちゃん、白が透ちゃんなの！」
袴の色か。へぇ。いいな、それ。
「ちゃんと友達できたんだな」
「失敬な！ちゃんといっぱいいますよ！！」
ここが買い物客でにぎわうショッピングモールだということを忘れたんか。
まあいいか。こういう、いつものAが一番いいよ。
そんなこんなで充実？したゴールデンウィークを過ごし、Aと瑞希が帰る日になった。
「それじゃあね、湊くん」
「彼女作れよ、湊」
「当分作る予定ないわ」
「そうか」
なんか、さみしいな。俺は一人っ子だから…。
いや、さみしくなんかない。どうせ、また会わなきゃいけない。
そのときは…。
「A！今度会うときは、仮免試験な！」
「そっちこそ！調子乗って除籍とかやめてよね！」
「誰が除籍だって！？」
「はははっ、冗談だよ！…またね！」
「おう！」
そう言って、俺は２人が乗った新幹線を見送った。
青い空には、大きな太陽が、まだ春の癖に、夏のように照りつけていた。
２０００hit感謝＊駄作者より＊→←番外編:月島湊の武勇伝（？）
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ルナ(プロフ) - 鈴木美妃さん» ありがとうございます！これからもよろしくお願いします！ (2018年8月6日 7時) (
レス) id: 9d1b105660 (このIDを非表示/違反報告)
鈴木美妃(プロフ) - ファンになりました。早く続きが読みたいです。これからも更新楽しみにしてます。頑張って下さい。応援します。 (2018年8月5日 21時) (レス) id: 6d5e66c80d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ルナ | 作成日時：2018年7月16日 17時
