今度こそ救助訓練(元ネタ 小説１巻より) ページ29
今日は、この前できなかった救助訓練をやるみたい。
ああ、またお茶子ちゃんが号泣してるよ。もう。
「どぅええっ」
なんちゅう泣き方をされてるんですか。
生きてー、お茶子ちゃーん。
「そうだ、Aちゃん、このまえのチャットの話なんだけどさー！」
「芦戸、やめときなよ」
「耳郎さんの言うとおりですわ」
「やだやだぁ！なんでもかんでも無理やり恋愛に結び付けたいーー！」
恋愛…？
「私、好きな人いないけど」
「…ほら言わんこっちゃない」
響香ちゃん、何を言っているんだ。
なんか三奈ちゃん落ち込んじゃったんだけど。
あれ、このバス、男子もいるんだよね。
「男子いるのに、恋バナっていいの？」
「なに言ってるの、Aちゃん！今の時代、恋バナは男子もやるもんなんだよ！」
「そうなんだ」
「そうだったのね」
梅雨ちゃん知らなかったっぽいけど、その話はほんとうなのですか、透ちゃんよ。
「なに女子だけで盛り上がってんだよー」
「上鳴くん、女子の話にはいれる人だったんだ」
「ちげーよ！！」
なんなの。まじ上鳴くんなんなの。
「おまえら、少しは静かにするということができないのか」
シーン…。
「委員長としての不手際…。申し訳ありません、先生！」
「飯田くん、席立つのはあぶないよ」
「ム、そうだな！」
今日は着くまでが長いな。
「あ、そういえば出久く…」
「今回の救助訓練はたぶんこの前できなかったから行うわけで、救助をするときの重要事項も教えてくれるはず…ああ、ノート持ってこればよかったなぁ、大事なことはいっぱいあるだろうしそれを全部終わるまで覚えておくことを意識しながらやるとそれはそれで大変だぞ、あ、でもそっちのほうがいいのか？そっちのほうがいいや、うひょー」
出久くん、となりの飯田くんだけじゃなくって、全員引いてるよ。
「いーずーくーくーん」
「そうするとこの場合…って、何？Aちゃん」
「周りを見たまえ」
「…？みんなどうしたの？」
どうしたの、ではなく…。
「A、緑谷って前からこんな感じなの？」
響香ちゃんが言った。
「うーん、前からそうだったけど、受験期くらいから更に悪化してるんだよね。私はもう芸だと思うようにしてるよ」
「芸…！」
「それで、Aちゃん、どうしたの？」
この状況ですんなり話せる出久くんってすごいと思うよ。
っていうか、何話したかったのか忘れちゃったよ。
「ごめん、なんでもないよ」
「わかった」
その後はみんなでワイワイした。
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ルナ(プロフ) - 鈴木美妃さん» ありがとうございます！これからもよろしくお願いします！ (2018年8月6日 7時) (
レス) id: 9d1b105660 (このIDを非表示/違反報告)
鈴木美妃(プロフ) - ファンになりました。早く続きが読みたいです。これからも更新楽しみにしてます。頑張って下さい。応援します。 (2018年8月5日 21時) (レス) id: 6d5e66c80d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ルナ | 作成日時：2018年7月16日 17時
