platonic love... (ページ8)

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story７ページ8

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あれから家に帰って、1人になる度に考える
〝人を好きになる〟ということについて

確かにこの歳で恋愛未経験なんて
一般的な目で見られたとしたら、普通じゃないことかもしれない

そりゃあ･･･してみたい時期もあったけど？

でも好きという感情がわからない

先輩などに〝憧れ〟という感情は抱いても
それが〝好き〟なのかはわからない

もし私が恋愛をしたとして、人を好きになり
その相手に他に好きな人がいたら？
苦しい想いしてまで恋愛するメリットあるのかな

『あーーーー、むずかし･･･』

ベッドに寝転びながら頭をわしゃわしゃとする
経験がないのに考えようとするから余計わからない

枕に突っ伏しているとスマホが鳴る

凛ちゃん今週の日曜日の午後空いてる?

これはまさか、遊びのお誘い･･･！
と、胸を躍らせながら返信をする

A空いてるよ!

凛ちゃんやった♪あそぼ!

仲は良いけれど部活が忙しい為に
休日など遊んだことは無かった

そのせいか、あまりの嬉しさに
先程までのモヤモヤした思考も消え去っていた

━━━━━━━━━━━━━━━･･･

約束当日
待ち合わせ場所へ足早に向かう

すると私を見つけたのか
大きく手を振る凛ちゃんが見える

『ごめーん！待たせちゃった？』

「ううん！全然大丈夫だよ」

その後はショッピングモールへと行き
おそろいのストラップを購入したり
凛ちゃんが部員のためにミサンガを作成したいと言うので
雑貨屋さんを回ったり、クレープ食べたり
プリクラを撮ってみたり、普通のJKらしく遊んだ
ひと通り回ったねって話していると

「そうだ、この後家来ない？」

『え！いいの？いくいく！』

初めて遊ぶ上にその日に初めてのお家
きっと今の私の目はとてつもなくキラキラしているだろう

ドキドキしながら凛ちゃんの家へと到着する

『おじゃましまーす』

部屋に入ると飲み物持ってくるね、と言い下へ降りて行った
すると、凛ちゃんのスマホの着信音が響き渡る

凛ちゃんに渡さなきゃ、と思い私も階段を降りようとすると
あと2段ってところで足を滑らせる

ぎゅっと目を瞑り
せめて凛ちゃんのスマホは落とすまいと胸の前で握りしめる

またもや一向に衝撃が来ない
デジャブ･･･？なんて思いながらゆっくりと目を開ける