platonic love... (ページ23)

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story２１ページ23

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- 一静 side -

屋上を後にし、1人になったのを確認してから
その場にしゃがみこむ

「あー･･･顔あっつ･･･」

日に日に愛おしさが増してたまらない

本当俺、ぶっ飛んでんなあ･･････

あの時遊園地であんな事を言うつもりはなかった
友達からでも･･･と思っていたのに
口から出たのはまったく違うことで
自分自身焦っていた

でもこうやって意識し出したら
これでよかったのだと思う

友達からの関係を築いている合間に
他の人のモノになられたら困るのは自分だ

元々あまり知らなかった訳では無い
実家帰った時に凛に言われてから
ふとした時に目で追うようになっていった

綺麗な顔立ちでいて、笑うととてつもなく可愛い
ひと言で表すならば〝癒し〟でしかない

だからといって
喋るタイミングもなく、連絡する勇気もなく

凛から聞く情報でしか彼女を知らない
それがもどかしくて仕方がなかった

もっと知りたい
もっと触れたい

そういつしか思うようになっていた

彼女が提示した〝2週間〟という期間

どれだけ自分を出せるだろうか
どれだけ彼女を愛せるだろうか

そんな事ばかりが頭の中を駆け巡る

なんとしても理性だけはきちんと保たなければならない

さっきのあの距離の上目遣いの破壊力ときたら･･･
あの時ばかりはチャイムが鳴って良かったと思った

大切にしたい、だからこそ無闇に手は出したくない

そんなことを考えながらぼーっとしていたら
いつの間にか部活の時間になる

教室から部活へ行く途中、彼女を見かける
声はかけず遠巻きに見ていると
段差につまずいたのか、少し体勢が崩れる
危な･･･！と思ったものの何とか体勢を立て直し
何事も無かったかのように顔だけ赤くして歩いていった

その姿が可愛くて愛おしくて
今すぐにでも抱きしめたいくらいだ

こんなんで明日から自制心保てるのかよ･･･
と悶々した思いを抱えながら体育館へと足を運んだ

頑張れ、俺の理性。