platonic love... (ページ2)

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「Aー！時間よ、起きなさい！」

その言葉と共に
カーテンが勢いよく開けられ朝の日差しが差し込む
瞼を閉じていても明るくなるのが分かる

『んー……あと5分だけ…』

瞼をゆっくりと開くも、眩しさでまた目を閉じる

昨夜深夜まで友達とのオンラインゲームで
盛り上がりすぎて気づけば3時を回っていた

「はあ、どうせまたゲームでもやってたんでしょー？初日から遅刻とか悪目立ちするけど、それでもいいならおやすみなさいねー」

まだ回転できずにいる脳内で〝悪目立ち〟という単語だけが繰り返し再生される

『……そーーーれはむり！起きる！起きた！』

先程まで重かったはずの瞼が
一瞬で開き慌ただしく起き上がる

「じゃあ、お母さんは先に降りておくわね」

『はーい、ありがとうー』

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私はAA 16歳身長158cm
今日は高校の入学式

中学までは地方の学校に通っていたが
親の都合により卒業後は引越しが決まっていた為
引越し先の近場の高校に通うこととなった

それが青葉城西高校、通称「青城」
偏差値は高くもなく低くもない
至って普通の高校である

身支度を済ませ、
玄関先にある鏡に映る自分を見てポツリと呟く

『友達できるといいなあー･･･』

靴を履き、カバンを手に取る

『よし！行ってきまーす！』

「行ってらっしゃい！気をつけてね！」

玄関の扉を開け、外へと踏み出した

朝の湿った空気を深く吸い込み、息をゆっくりと吐く

周囲を見渡しながら、通学路を辿る
引越してきてから何度か高校へは足を運んだものの
朝は今日が初めてだ

桜の並木道、誰もいない公園
少し控えめに聞こえてくる川のせせらぎ

これから3年間通る道

きっとたくさんの経験をするのだろう

新しい生活に、不安と期待で胸が高鳴るのだった