第48話、的なやつ ページ49
貴方side
それから私は、自分の頭の中を整理するように目黒くんに自分の心境を話した。
貴「最初はマジで嫌なやつだったし、めんどくさいし、うざいし・・・でも、優しいところもあるし・・・私がさらわれた時だって、1番に助けに来てくれたのは深澤だった。私の周りについてまわったかと思ったら、いつの間にかどっか行っているし。あいつに振り回されるのが嫌だったはずなのに、なんか、今はそれがないと寂しく感じるようになって・・・」
黒「そっかぁ。」
貴「深澤に対してだけは素直になれなくて、褒め言葉もすんなりは出ないし、めちゃくちゃ雑な扱いっていうか、冷たく接しちゃってると思うし・・・」
黒「うん。」
貴「でも、嫌いなわけじゃないっていうか、むしろ・・・認めるのは癪だけど、好き、だし・・・」
黒「うん。」
貴「普通の平々凡々としたこれまでの日々が思い出せないくらい、今がとんでもなく楽しくて。その日常に私を連れてきたのは深澤で。始まりは強引でむちゃくちゃだったけど、感謝してるんだよね」
貴「でもさ!あいつ割と軽めのノリだし、私のこと本気で好きかって言われると不安になるっていうか・・・いや、多分好きなんだろうけどね?」
黒「そこは分かってるんだ」
貴「じゃなきゃ、あの深澤が宮舘さん怒らせるほどの無茶するわけないだろうし。それなりに、私にそういう気持ちはあるんだと思うんだけど・・・」
黒「なるほどね、確信が持てないのか。」
・・・なんだかカウンセリングを受けている気分になってきた。目黒くん聞き上手すぎない?
あれよあれよという間に丸裸にされた私の恋模様。改めて考えると、本当にダメ男に引っかかったような気がしてならない。そもそも裏社会の人間なのでダメ男もなにもないんですけどね。
黒「で、今妙に冷たくなっちゃってるのは、照れ隠しみたいなこと?」
貴「うん。深澤、なんか急に真面目に仕事するようになったし・・・あいつ黙ってるもんだから、ほんと綺麗な顔してるなーとか色々見ちゃって・・・」
黒「まあふっかさん、黙ってればイケメンだもんねぇ」
貴「そう、黙ってればね。喋ると残念になるんだよねぇ」
黒「でもそんなふっかさんのこと好きになっちゃったんでしょ?」
貴「うっ、目黒くん容赦ないよね・・・」
黒「俺、2人には幸せになってほしんだよね。だから、背中押そうと思って。」
次回、「深澤ルート」。落ちる先は決まりましたね、あとはもう一直線で行っちゃいましょう!
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tihiro - omosirokunai (2021年12月7日 17時) (レス) @page1 id: 2adfc9a228 (このIDを非表示/違反報告)
うさのすけ(プロフ) - まゆさん» うわ、めちゃくちゃ嬉しいです!!めちゃくちゃモチベになります!頑張ります!これからも宜しくお願いします!! (2021年8月9日 16時) (レス) id: 4a67e16777 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ(プロフ) - 主様のお話の最後の次週予告?みたいなのがめちゃめちゃ好きでお気に入り登録させていただきます!そのギャグ線欲しいぐらいですwもちろんお話も大好きです!更新楽しみにしています。 (2021年8月9日 13時) (レス) id: c1fb10ca7d (このIDを非表示/違反報告)
うさのすけ(プロフ) - Emiさん» ありがとうございます!凄く嬉しいです!頑張りますのでこれからもよろしくお願いします!! (2021年7月20日 20時) (レス) id: 4a67e16777 (このIDを非表示/違反報告)
Emi(プロフ) - 面白いし続きが気になる!楽しみにしてます (2021年7月20日 15時) (レス) id: 8313c6a07a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:うさのすけ | 作成日時:2021年4月20日 18時