第37話、的なやつ ページ38
紫side
赤「早くても全治三ヶ月。しばらくは動けないね」
舘さん専用の治療室の中。全治三ヶ月なんて言われたけど、そんなに大人しくはしていられない。
紫「Aちゃん、助けに行かなきゃ・・・」
連れ去られたままのAちゃん。俺だって苦しい目に遭ったんだから、今こうしてる間にもAちゃんが泣いてるかもしれない。俺以外のやつがAちゃんを泣かすなんて面白くない。
前にさらわれた時だって、気丈に振舞ってたけどほんとはすごく怖がってたんだ。だから、早く助けてあげないと、前みたいに俺が、
赤「ふっか。無理しても何にもならないよ」
紫「でも、Aちゃんが、」
赤「そんな状態で助けに来られたってAさん困るよ？」
あぁ、Aちゃんならきっと、「そんなにボロボロになって本当いい気味です。」とか「いつものバチが当たったんですよ！自業自得です」とか、文句言いながらも気を遣ってくれるんだろうなぁ。俺が痛がったら焦って様子見に来てくれたりとかするんだろうなぁ。
紫「・・・Aちゃんに会いたいんだよぉ。ちゃんとごめんねって言わないと・・・そっぽ向いてしばらく話してくれなくなるかもしれないし・・・俺、俺ぇ・・・Aちゃんがいないと・・・」
情けないことに涙がポロポロ出てきて止まらなくなった。舘さんは、何も言わずそっとティッシュを差し出してくれた。
折れた骨が痛む中どうにかこうにか涙を拭い、落ち着いてきた頭で考える。
どうすればAちゃんを助けられる。どうすれば
桃「ふっか！」
俺の思考を遮るように豪快にドアを開けて入ってくる佐久間。俺が泣いてる間に佐久間の方も落ち着いたらしい。
紫「佐久間、手ぇ貸せよ。」
桃「もちのろん！Aちゃん救出作戦ね！」
紫「獲物は7割お前にあげる。後始末まで全部俺がやってやるから、好きに暴れろ。」
桃「ウヒョー！ふっかのマジギレ久しぶりに見た！んじゃあお言葉に甘えて暴れますわ！」
お互い自由人な俺たちだけど、これでも付き合いは長いしお互いのことはきっちり把握してる。これだけの会話でも、俺たちはお互いが何をするか理解できる。
紫「ごめん、舘さん。ちょっとだけ無茶させて。」
赤「はぁ・・・待ってて、強めの鎮痛剤持ってくるから。」
紫「ありがとぉ」
呆れながらも俺の頼みを聞き入れてくれる舘さんに感謝しながら、俺は俺で出来ることをする。
待っててね、Aちゃん。すぐ助けに行くから。
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tihiro - omosirokunai (2021年12月7日 17時) (
レス) @page1 id: 2adfc9a228 (このIDを非表示/違反報告)
うさのすけ(プロフ) - まゆさん» うわ、めちゃくちゃ嬉しいです！！めちゃくちゃモチベになります！頑張ります！これからも宜しくお願いします！！ (2021年8月9日 16時) (レス) id: 4a67e16777 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ(プロフ) - 主様のお話の最後の次週予告？みたいなのがめちゃめちゃ好きでお気に入り登録させていただきます！そのギャグ線欲しいぐらいですｗもちろんお話も大好きです！更新楽しみにしています。 (2021年8月9日 13時) (レス) id: c1fb10ca7d (このIDを非表示/違反報告)
うさのすけ(プロフ) - Emiさん» ありがとうございます！凄く嬉しいです！頑張りますのでこれからもよろしくお願いします！！ (2021年7月20日 20時) (レス) id: 4a67e16777 (このIDを非表示/違反報告)
Emi(プロフ) - 面白いし続きが気になる！楽しみにしてます (2021年7月20日 15時) (レス) id: 8313c6a07a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うさのすけ | 作成日時：2021年4月20日 18時
