『望みは』...Fu.t ページ7
貴方side
アブナイ人(ノンリアル)
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目を覚ますと見知らぬ部屋だった。中は真っ暗で、高いところにある窓からの少しの光しか頼りがない。
椅子に座る私の目の前には、おそらくだけど男の人がいる。暗すぎてわからないけど。
「・・・だ、だれ？ここ、どこ、ですか？」
「おぉ、おはよ〜。体とか痛くない？大丈夫？あ、ちなみにその質問どっちも答えられないからね〜」
思っていたより軽めの口調でそう答える男の人。それでいて有無を言わさないその様子になすすべがなくなる。
「ってかここ暗くない？暗いとこ怖くない？大丈夫？」
「暗いとこ以前にこのシチュエーションが怖いのでなんとも・・・」
「あはは、そっかそっか、そりゃそうか！」
コトン、と目の前に置かれたのはおそらくお茶。流石に怪しすぎて飲みたくない。
「毒とか変な薬とかは入ってないから安心してね〜。俺もそれしたら上に怒られちゃうからさ〜？」
「上？ってことは、組織的な感じ・・・？」
「あら、うっかり口が滑っちゃった！まっ、それぐらいじゃ何にもわかんないだろうからいいんだけどねぇ。」
自身もお茶を一口飲みながら、おどけた様子。
組織的な何かにさらわれる心当たりなんてあるはずもないし、そもそも私は昨日の昨日まで普通の生活を送っていたはずで・・・
最後の記憶は、ええっと・・・会社行って、帰ってきて、お風呂入って、布団潜って・・・あれ？ちゃんと寝てるな・・・え、ってことは家の中まで・・・？
「どうやって私を・・・」
「Aちゃんはさ、なんにも覚えてないでしょ？そーゆーふうにしたもん。覚えてたとしても、昨日自分ちのお布団でぐっすり寝たとこらへんまででしょ。」
「は、はい。・・・そういう風にしたって、どういう、こと、ですか？」
「んー？そりゃぁ、色々覚えられてると困ることがあるのよ。だからある程度、ね？」
そんな、都合の悪い記憶だけを消すようなことができるんだろうか。わからないことだらけでなんだか頭が真っ白になっていく。
「まあAちゃんは大人しくここにいてくれたらいいからさ？何にも聞かず、何にも見ず、しばらくこのまま。お外出ても良くなったらまたお知らせするから、ね？言うこと聞いてくんないと、俺Aちゃんに酷いことしなきゃいけなくなっちゃうから・・・」
心底悲しそうな声色でそう言うから、言うことを聞かなくちゃいけないような気になる。
どんどんと感覚が麻痺していく気がした。
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うさのすけ(プロフ) - 美紀さん» ありがとうございます！精一杯気をつけます！美紀さんもご自愛くださいませ！ (2022年3月3日 2時) (
レス) id: 6a077b0cf7 (このIDを非表示/違反報告)
美紀(プロフ) - 移行おめでとコロナウイルスに気をつけてね (2022年3月1日 21時) (レス) id: 3abf21e40c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うさのすけ | 作成日時：2022年3月1日 3時
