『君の世界を教えて』...Mu.k ページ25
Mu.side
聞こえない彼女(リアル設定)
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ダイニングテーブルでゆったりお茶を飲んでいた彼女。
突然何か思いついたんか、俺を呼んでる。
「なにぃ、どないしたん」
Aちゃんの唐突な思いつきは日常茶飯事やからもう慣れたけど、最初のうちは毎回大げさに反応してたなぁ。
「ん？明日？遊園地行くん？・・・ええけど、なんで急に？」
どうやら、テレビのCMに影響されたらしい。夜にイルミネーションもやってんねんて。
「ほんま影響されやすいよなあ、なに？俺も言えへんって？まあ、そやけど・・・」
俺のしょぼくれた様子を見てケラケラと楽しそうに笑う彼女。Aちゃんが楽しそうで何よりですよ！ほんま！！！もう！！
コロコロ変わる俺の表情が面白い、とか言うとったけどAちゃんも大概やからな！！
「はいはい、わかったわかった！遊園地な？行こな？」
答えを急かす彼女を落ち着かせて、明日の予定を組む。
「Aちゃん、朝早う起きなあかんくなるけど大丈夫？・・・信用できひんなぁ。せやったら聞くなって？そらそうやけど、一応やん？？」
確かにこういうイベントの時は毎回張り切って起きてはるけど、日ごろが寝起き悪いからなぁ・・・
「一応、今日は早よ寝ーや？俺は朝起こさへんで？」
寝坊せんように早ように寝たAちゃんの寝顔を眺めながら呟く。
「ほんま、大人しいしてたらかわええねんけどなぁ・・・」
あかんわ、こんなん言うたら怒られてまうな。いつも可愛いやろ！ってツッコまれるんが見えるわ
耳が聞こえへん彼女には、このつぶやきも聞こえてへんのに。
「最近なぁ、めめも手話の練習しだしたんよ。ドラマでやんねんて。俺の方がそのドラマ向いてると思わへん？いっつもAちゃんと手話で話してんのに。まあでもめめの方がイケメンやしなぁ」
「・・・康二くんもイケメンやで、って言うところやで」
Aちゃんの頭を撫でて、彼女の世界を想像する。
きっと、聞こえる俺にはわからんことがようさんあると思う。辛いこともしんどいことも、俺はわかってあげられへんかもしれん。
それでも俺はAちゃんのそばにおりたい。
耳が聞こえなくても、会話はできる。『ごめん』も『ありがとう』もちゃんと伝えられる。そのために頑張って手話覚えたんやから。
Aちゃんの世界を少しでも知りたいから、少しでもわかりたいから。寄り添いたいから。
「明日はいっぱい楽しもな、Aちゃん」
『目の保養』...Me.r→←『呼び寄せた奇跡』...Ab.r
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うさのすけ(プロフ) - 美紀さん» ありがとうございます！精一杯気をつけます！美紀さんもご自愛くださいませ！ (2022年3月3日 2時) (
レス) id: 6a077b0cf7 (このIDを非表示/違反報告)
美紀(プロフ) - 移行おめでとコロナウイルスに気をつけてね (2022年3月1日 21時) (レス) id: 3abf21e40c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うさのすけ | 作成日時：2022年3月1日 3時
