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それからは、いつものように他愛もない話をした。俺がアイドルをしてるってことは言ってないから、絶妙に誤魔化しながら今日起きたことを話していく。Aさんは相槌を打って聞いてくれている、お酒が入っているからか時々笑う声がいつもよりは大きいけれど。
紫「お酒、どれぐらい飲んだんですか？」
貴「ビールジョッキ一杯だけですよぉ」
紫「それだけで、こんなにふわふわに・・・？」
貴「お酒弱いんですぅ、ほんとはソフトドリンクにしたかったけど上司に勧められたら断れなくて・・・」
紫「そうですよねぇ、分かります・・・」
ふわふわなAさんはとっても可愛いけれど、お酒が入っても仮面が取れないのは何故なんだろうか。それと、さっきから感じる違和感は一体・・・
貴「んぅ、眠たくなってきちゃいました・・・」
紫「じゃあ、家の近くまで送りますよ。お酒入ってるし危ないんで。」
貴「いやいや、いいですよぉ！1人で帰れますし！」
紫「送らせてください。じゃないと、俺は心配で心配で夜も眠れなくなりますよ？」
貴「むぅ、分かりました・・・」
むくれながらもベンチから立ち上がったAさんの隣に立ち一緒に歩き始める。違和感の正体は、そこでやっとわかった。
この人酔ってない。酔ったフリしてるんだ。
紫「・・・ねぇ、Aさん」
貴「はぁい？」
俺が呼びかけると、ふわっと笑って俺の顔を見てくれるAさん
紫「ほんとはお酒強いでしょ」
貴「・・・ﾁｯ」
それが一転して、Aさんは無愛想にそっぽを向いた。
・・・舌打ち？、舌打ち・・・？
紫「図星かぁ」
いや、図星かぁじゃないよ俺！舌打ちだよ？俺が知ってるAさんは仮面の部分なのはわかってたけど、それにしても舌打ちって！
貴「いつからわかってたんですか？」
紫「立ち上がった時、ふらつかなかったでしょ？歩いてる時はフラフラしてるのにおかしいなって思って。」
貴「あー、凡ミスかぁ。ってか洞察力やばくない？」
紫「ちょっっっっと待ってもらっていい？キャラ崩すのいいんだけど、徐々にしてもらわないと俺の脳がバグる」
貴「あー、すいません。そこは調節できないんですよ、0か100かでやってて。」
紫「そっ、かぁ・・・」
それなら仕方ないか！とはならない気がするけど、それだけ他人に心を開かないってことなのかな。
貴「・・・引きました？嫌いになりました？」
顔色をみながらそう問いかけてくるAさんは、やっぱり可愛かった。
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うさのすけ(プロフ) - 深澤リアコさん» ありがとうございます！作者の私もなかなかめんどくさい性格なので、「親近感が湧く」と言ってもらえてとても嬉しいです！少しずつにはなりますが頑張りますので、気長にお待ちくださいませ！ (2022年1月22日 15時) (
レス) id: 4a67e16777 (このIDを非表示/違反報告)
深澤リアコ - 私も夢主ちゃんみたいな性格なんで、親近感が湧いてきます。更新まっています。 (2022年1月22日 0時) (レス) @page16 id: 00c4a8b38f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うさのすけ | 作成日時：2021年9月25日 0時
