『彼らいわく』 ページ2
貴方side
？「突然のことでちんぷんかんぷんだと思うので、俺がある程度簡単に説明するね？」
貴「あ、はい・・・」
高い高いに満足したポメラニアンくんを下ろした後、目の前に出てきた猫くんからそう言われ、今私はリビングのソファに座り彼の説明を聞いている。
貴「えっと、あのペットショップにいる動物たちはみんな喋れてしかも人間になれて・・・自分でご主人になる人間を選んでいる、と。」
？「そういうことです！で、俺たち9匹が選んだのがお姉さんというわけです！」
今時、漫画でもないよそんなトンデモ設定・・・
貴「もうこの際喋れるとか人間になれるとかは置いときますけど・・・なんで私？」
？「俺らを見る目がすんごいやさしーのと！」
？「いっつもお仕事頑張ってて偉いし、経済面には文句なさそうだし！」
？「毎日毎日俺らのとこ来て眺めてばっかで、なんかいじらしくなったってのもあるかなぁ」
貴「なるほど・・・まあ、確かに一応稼いではいますけど、こんな一気に・・・」
9匹も飼うとなると・・・準備どこまでしたら良いんだろう、ってか何食べるのかな？人間のご飯とか食べれるのかな
？「だから流石に全員で行くのやめようって言ったじゃん・・・」
？「だってあそこで留守番とか無理だし」
？「置いてけぼりは嫌っすよ」
シベリアンハスキーくんの耳が垂れてるのが見える。というより、それぞれみんなしょんぼりしているような様子？
？「やっぱこんなペット嫌かな・・・人間の言葉喋るし・・・」
？「9匹いっぺんに、なんて流石に無理やろうしなぁ・・・」
あれ、この子達、断られると思ってる？
不思議なことに、彼らのことを迎え入れないという選択肢は最初からなかった。なんなら、言葉を喋るところとか人間になれるらしいとかそういうのはそのうち慣れるだろうなんて思っていたくらい。
貴「せっかく一生懸命ここまで来てくれたのに、帰すわけないでしょ」
？「え、じゃあ・・・！！」
貴「9匹でも何匹でもいらっしゃい！・・・って感じかな？」
？「ほんとにいいの？俺ら結構うるさいよ？」
貴「ペット可の一軒家だし、うるさいって言ってもここから外に響き渡るほどじゃないでしょ？大丈夫！」
？「まじか、まじかぁ！！」
？「ありがと！！お姉さん！」
やったー！なんて大袈裟に喜んでくれる彼ら。ペットとして迎え入れるからには責任持って最後まで面倒みるぞ・・・！！
こうして、私と彼らの日々が幕を開けたのだった。
あなたのペットくん
サクマくん 「あっ！あそぼあそぼぉー！！！」
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うさのすけ(プロフ) - tubinさん» ありがとうございます！すごく励みになります！これからも楽しんでいただけるように頑張って更新していきます！ (2021年8月23日 15時) (
レス) id: 6a077b0cf7 (このIDを非表示/違反報告)
tubin - すごくおもしろかったです！！ 無中になって読んでました!! 続きがすごく楽しみです!! 応援してます!! これからもがんばってください！！ (2021年8月23日 9時) (レス) id: 73a03e30c5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うさのすけ | 作成日時：2021年8月20日 16時
