月光とイナズマジャパンpart2 (ページ36)

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第75話ページ36

練習のあと、

円堂と木野が夏未を連れて円堂大介の書いたノートを持って宿舎へと帰ってきた。

「これがじいちゃんの
最後のノートなんだ。」

「冬花、見覚えはあるか？」

円堂は冬花にノートを開いて見せる。

「これは…
確かに、パパが見ていたものと…
パパに勇気をくれたノート。」

「勇気…？」

「パパはこのノートを
何度も何度も読み返していたわ。

私が読めるのは
パパがそうやって声に出して読んでくれいたおかげ。

私、パパがこのノートから心の強さを貰えるって言ってたのを覚えてる。」

「心の強さか…」

「で、そのノートには
何が書いてあるんだ？」

「裏ノートにあった究極奥義を超える
超究極奥義とか？」

円堂は、心に関する事が書いてあると言うが
みんなは？を飛ばす。

「心？
技とかじゃないって事？」

「あぁ、
ここに来るまでに目を通して見たけど
このノートには必殺技のアイデアが書いてないんだよ。

だけど、この中には
俺たちが強くなるために必要なことが書いてある。

読んでみるぞ。」

『技を生み出す根源は心の強さにある。

新たなる技を生み出すには
新たなる心を身に付けること。』

「わかるか？」

「…とりあえず続きを読んでみて、」

「わかった、」

『心のその1
どんな時も諦めない
ガムシャラガッツ』

『心のその2
どんなに強い敵も怖れない
タチムカウユウキ』

『心のその3
大切なものを守りたいと思う
ソコナシノヤサシサ』

『心のその4
仲間の全てを信じられる
ゼッタイテキシンライ』

『心のその5
どんな事態にも動じない
コオリノレイセイ』

『心のその6
隠された真実を見抜く力
ミヌクシンガン』

『心のその7
人の過ちを許す心の強さ
ユルスツヨサ』

『心のその8
他人の喜びと悲しみを分かつ
ワカチアウナミダ』

『心のその9
高き志を持つ者だけが見る
ハテシナキユメ』

『心のその10
自分の力を信じる心
マヨワナイジシン』

『心のその11
ドン底でも消えることのない
センシノホコリ』

「以上。」