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そのおかげで心に余裕が出来たみたいだ。
午前の練習を終えて、鳴ったお腹。
お腹すいた・・・
食欲が戻ったことに気づいて、久しぶりにラーメンを食べようと外に出る。
「いらっしゃー「「「・・・あ、」」」
暖簾をくぐれば、見覚えのある顔が二つ。
・・・・・・最悪、
そう思って、Uターンすれば、
「待って!待って!」
全力で止めてくる声。
足を止めたのが間違えだった、
そう思っても、あんな声出されたら止まらないわけにはいかない。
「お嬢さん、この子達と知り合い?」
「・・・違いま「「そうです!」」
私の否定はあっさり遮られて、小心者の私はその空気に負けた。
・・・
「・・・Aさん、食欲戻ったんやな、」
大きい4人がけの席に案内されて、仕方なく座る。
目の前に座った廉くんが眉毛を下げて息を吐くように呟いた。
「・・・あ、うん、おかげさまで・・・。
その節は心配をおかけしました・・・、」
Mr.KingとPrinceにはだいぶ心配をかけた、はず。
私が居残り練習しているとき、食べ物を持って何度か来てくれて。
会う度に、徹夜でのぶっ続けの練習を身体に悪いからと何度も止められた。
だけど、私が言うことを聞かず押し切るもんだから、その代わり休憩もすること、って約束させられて、見てなきゃどうせまた無茶するから、と時間の許す限りずっとそばで監視されていた。
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崚音(プロフ) - つい面白くてコメントしちゃいました!まだ読んでる続きですが、けっこう愛されが多いのでこのような小説はなにかぐっと来るものがあります! (2018年10月29日 23時) (レス) id: 84e1bc2839 (このIDを非表示/違反報告)
名無し47316号(プロフ) - 続き気になります!(泣) (2018年10月20日 17時) (レス) id: baa30c6726 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - カナちゃんの思いを託された主人公、、デビュー編、是非見たいです。作品の世界に入り込んでしまって、思わず感情移入しちゃったりもしました。更新通知がきた瞬間は毎回テンションあがりました(笑)続き楽しみです!待ってます〜! (2018年10月13日 10時) (レス) id: 7738179a6b (このIDを非表示/違反報告)
ふわり(プロフ) - この作品大好きです!すごく面白い!! (2018年8月17日 20時) (レス) id: f2904f1772 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃむ .(プロフ) - この作品ももちろん他の作品も大好きなのできらさんが戻ってきてくれて嬉しいです(^^)更新楽しみにしています! (2018年2月11日 22時) (レス) id: 0c0138b67d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:きら | 作者ホームページ:http://commu.nosv.org/bbs/db9e9021abda264c964ef18e2a284fe3
作成日時:2017年10月18日 15時