サンライズ 【完結】

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《･･･ーーーそれでは出演者の登場です！》



「･･･ほんま、綺麗やな、今日のA、」

司会者の声に幕が開く前、ぼそっと紫耀くんが呟いた。
その声に踏み出そうとした足が思わず止まる。


「ハハ、緊張してるん？
緊張しそうなんは俺らやって、

Aほんま綺麗やから、」


･･･どうしたの、その甘い言葉は、





時は、待ってくれない、
幕は開いて、カシャカシャと記者のカメラのフラッシュ音が会場に響きながら、一歩ずつステージへ進む。





「Love-tuneもSixTONESも、他のみんなも言葉が出ないほど、Aに見とれてた
･･･もう、認め始めとるんちゃう、Aのこと、」

･･･なんでそれを、



まあ気づくか、
紫耀くんの交友関係はよく知らないけど、男の子たちばかりのネットワークだし、いろいろと情報は回ってるんだろう、




「･･･男でも難しいことを一人でやってのけた、
それも毎晩毎晩倒れ込むまで練習して、」

「･････････、」

「･･･みんなも気づいとるんちゃうかな、
あの量を自主練もなしにできるわけない、
それも今回のAの出番、男でもきついのに女の子にはかなりの負担だってことも分かってるよ」

「･････････っ、」


私たちの立つステージが近付く。



「･･･堂々とすればええよ、
･･･俺はAのこと認めとるから、」


そのまま私が立つ所定の位置に着いて、紫耀くんが離れる。

その言葉が残ったまま、気持ちはほわほわするけど。


たくさんのカメラとファンのみんなの前だ、
･･･シャキッとしなきゃ、



《･･･出演者の皆様が揃いましたので、これから質疑応答を始めます！＿＿＿･･･》






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