ジンジャーブレッドマン。 ページ34
クリスマスツリーはとりあえず置いておいて、次は店のワゴン車を出す。
JN「わぁ、Aちゃんの運転だ！」
……助手席には何故か厨房にいたジュンさん。
『緊張するから、静かにしててください。ワゴン車運転するのまだ慣れないんです。』
ましてや、顔面国宝を乗せて運転するなんて。
近くの駐車場に車を止めて、段ボールをジュンさんにも持ってもらう。
MH「いらっしゃいませ。あ、ジュニヒョンも来たんだ笑。」
『こんにちは〜。』
JN「やっほー、ハオ。」
『こっちがいつもので。これがジンジャーブレッドクッキーです！』
MH「ありがとう！無理言ってごめんね。」
『いえいえこちらがお礼を言いたいくらいです。』
この前、うちの店に来てもらったときに試食してもらったら気に入ってくれて、ミョンホさんの店でも置いてもらうことになった。
『賞味期限が11月中でノエルまで持たないから、もし作れそうだったら、また持ってきます！』
MH「ありがとう〜！本当に無理はしないでね。」
『バーノンは飄々とすごい量の焼菓子を用意してくれるから、いけそう笑。』
MH「ふふっ、紅茶どうぞ。」
『ありがとうございます！』
フルーツの酸味とお菓子のような甘味がある不思議なお茶。
『……なんのブレンドですか？』
MH「アッサムにドライクランベリーとオレンジピール、金平糖をブレンドしてる。」
JN「こんぺいとう……！」
MH「ほんのりとした甘さであんまり紅茶を邪魔しないでしょ？カルーセルって名前。」
とりあえず家用に一袋買ってケーキに合うか試そう。
『うちで多少仕入れられるくらいの余裕はありますか？』
MH「うん。ノエル限定のつもりだったけど、たくさん作っちゃったから売れなかったら春まで残る笑。」
いつも取り扱っている紅茶の入荷分を確認して、受け取った。
『個人でカルーセル一袋買ってもいいですか？』
MH「え、あげるよ？」
『いやいやいや、ただの常連客なので。』
MH「ふふっ、わかった。最近、ノンカフェインのブレンドティー作り始めたからサンプル入れておくね。」
『ありがとうございます……！あ、これお誕生日プレゼントです。アンティークのカップとソーサーです！』
MH「毎年本当にありがとう〜。大切にします！じゃあ、気をつけてね。」
JN「ばいばーい。」
『失礼しまーす。』
店から駐車場までのビル間に吹く風が冷たい。
JN「鍵ちょうだい。帰りは僕が運転するよ。」
『ありがとうございます！……ジュンさん、なんで来たんでしたっけ。』
JN「ふふっ、Aちゃんと一緒にいたかったから。」
……本当につかみどころがない人だな。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 893人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
すずな(プロフ) - 千笑さん» 千笑さま、コメントありがとうございます！そんなピンポイントな要望に添えてうれしいです笑。これからも眼鏡猫パティシエ(?)が作るケーキを楽しんでいただけますように！ (1月6日 18時) (
レス) id: 2b89f0e809 (このIDを非表示/違反報告)
千笑(プロフ) - ちょうどイケメンパティシエと恋に落ちたいと思っていたところでこの作品を見つけて、ほんとに楽しませていただいてます！ケーキも大大大好きなので、描写が細かくて毎回お腹いっぱいです笑笑。素敵な作品ありがとうございます！ (1月6日 12時) (レス) id: c7b840f656 (このIDを非表示/違反報告)
すずな(プロフ) - オニオンさん» ありがとうございます！とてもうれしいです。これかもまだまだ続くので引き続き楽しんでいただけら幸いです！ (12月23日 1時) (レス) id: 2b89f0e809 (このIDを非表示/違反報告)
オニオン(プロフ) - すずなさん» あぁ良かったです、、！いつも楽しく読ませて頂いてます！人物の描写だけではなく、ケーキや紅茶の描写までとても細かくて素敵でついついケーキと紅茶を食べたくなってしまいます笑これからも応援してます！ (12月22日 11時) (レス) id: 4300abda91 (このIDを非表示/違反報告)
すずな(プロフ) - オニオンさん» コメントありがとうございます！大変失礼しました。訂正いたしました。 (12月22日 10時) (レス) id: 2b89f0e809 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：すずな | 作成日時：2023年12月22日 1時
