クランベリーとチョコのパウンドケーキ。 ページ3
『え、すみません。ありがとうございます。』
SY「いいのいいの。お得意さんからもらったやつだから。」
んー、どうしよう。手元にあるのはプラネタリウムのペアチケット。
『ディノー？』
DN「はーい？」
厨房に行くとディノとバーノンだけ。
『あれウォヌさんは？』
DN「賄い食べにいきました。」
『そっか。あ、二人プラネタリウム好き？』
DN「別に？」
VN「興味はあるかな？くらい。」
『そっかぁ。』
DN「どうかしたんですか？」
VN「ドビュッシーと巡る夜空……」
手元のチケットを読み上げるバーノン。
『いる？』
VN「え？」
DN「Aヌナは行かなくていいんですか？こういうの好きそうなのに。」
好きだけど、行く相手がいないし。
VN「Aが行ってくれば？」
DN「そうですよ、折角なんだし！平日夜限定ですって、俺に店番任せてください！」
ディノの気持ちはありがたいけど、ペアチケットで一人で？
VN「ウォヌヒョンと行けばいいじゃん。」
『え？』
VN「夕方ならウォヌヒョンのプティガトーは作り終わってるし、たまには二人も休まなきゃ。」
『え、あ、え、でもウォヌさんは興味ないかもしれないし』
「行くよ。」
丁度下りてきたのか後ろにいたウォヌさん。
『あ、じゃあウォヌさんどうぞ。』
「ちがう。Aと行くよ。」
え………？
『いやいや、ぜひお友だちと。』
「スニョンとミンギュはいかないと思う。……俺と行くのやだ？」
『……嫌じゃないです。』
「4月中までか、来週の平日に行こう。」
『わ、わかりました！』
SG「ふーん、それで新しい服なんて買っちゃったんだ。」
『いや、別にそのためじゃないけど、普通に春服一着ほしかっただけで。』
SG「ウォヌヒョンのこと、どう思ってるの？」
すごいはっきり聞くじゃん。
『別に、ただの上司、ただの同居人、私が一番好きなお菓子を作ってくれる人。』
SG「あー、僕がいらいらするよ！」
『なんでよ。花束作ってもらいにきたんだからプリプリしないで〜』
DK「ふふっ、今日は白のカンパニュラを入荷したよ。」
『かわいい！あ、デルフィニウムもある！』
SG「じゃあ、その両方入れてブーケにするよ。いつもくらいのサイズでいい？」
『うん！』
お店に3月から花束を飾っている。痛んで少なくなってきたら家の食卓に置いて、また新しいのをスングァンに頼む。週に1回くらい頼んでるのかな？すっかり常連さんです。
SG「完成！」
DK「はい。おまちどうさん。」
『ありがとう。あ、これ、新作のクランベリーとチョコのパウンドケーキ。』
SG「わぁありがとう！じゃあ、デート楽しんでね〜♡」
……デートじゃない。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 894人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
すずな(プロフ) - 千笑さん» 千笑さま、コメントありがとうございます！そんなピンポイントな要望に添えてうれしいです笑。これからも眼鏡猫パティシエ(?)が作るケーキを楽しんでいただけますように！ (1月6日 18時) (
レス) id: 2b89f0e809 (このIDを非表示/違反報告)
千笑(プロフ) - ちょうどイケメンパティシエと恋に落ちたいと思っていたところでこの作品を見つけて、ほんとに楽しませていただいてます！ケーキも大大大好きなので、描写が細かくて毎回お腹いっぱいです笑笑。素敵な作品ありがとうございます！ (1月6日 12時) (レス) id: c7b840f656 (このIDを非表示/違反報告)
すずな(プロフ) - オニオンさん» ありがとうございます！とてもうれしいです。これかもまだまだ続くので引き続き楽しんでいただけら幸いです！ (12月23日 1時) (レス) id: 2b89f0e809 (このIDを非表示/違反報告)
オニオン(プロフ) - すずなさん» あぁ良かったです、、！いつも楽しく読ませて頂いてます！人物の描写だけではなく、ケーキや紅茶の描写までとても細かくて素敵でついついケーキと紅茶を食べたくなってしまいます笑これからも応援してます！ (12月22日 11時) (レス) id: 4300abda91 (このIDを非表示/違反報告)
すずな(プロフ) - オニオンさん» コメントありがとうございます！大変失礼しました。訂正いたしました。 (12月22日 10時) (レス) id: 2b89f0e809 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：すずな | 作成日時：2023年12月22日 1時
