ランプ。 ページ36
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『じゃあ、行ってきます。』
「うん。頑張って。」
『二人の写真、任せたよ。』
「もちろん。」
2週間前から管理入院をして、今、点滴台を押しながら手術室に入っていたA。多少ふくよかになったとは言え、あの細い体で大きなお腹を抱える姿ももう見れなくなる。なんとか予定日までお腹にいてくれた二人にも感謝しなきゃ。
手術中のランプが点いて、俺の心拍数はどんどん増えていく。どうか3人とも無事に帰ってきてくれ。
30分くらい経ったころ、手術室から小さな保育器をふたつ押して看護師さんたちが出てきた。
「元気な女の子と男の子ですよ。」
「かわいい……初めまして……」
想像してたより、小さくて手足をうにょうにょ動かす二人。Aのお腹の中でいっぱい遊んでたのは君たちなんだね。
「ふふっ、しっかり挨拶するアッパだこと。」
「写真撮ってもいいですか？」
「ええ、もちろん。」
カメラを構えて5枚ずつくらい撮る。もう少し顔を近くで撮った方がいいかな。少し寄って2,3枚撮って、看護師さんにお礼を言う。
二人が運ばれて行って、Aを待つ。待合スペースの窓から見渡すと澄み切った空。額縁に嵌め込むようにシャッターを切った。
事前に説明された目安の倍の時間が過ぎてもランプの光が消えない。Aになんかあったんだろうか。手が震えてくる。A、二人は元気だったよ。すっごいかわいいよ。早く4人でゆっくり会おう。
「大丈夫ですか？」
「すみません。大丈夫です。」
「これ、よかったらどうぞ。」
焦燥する俺を心配して、通りかかった看護師さんが水をくれた。
それも飲み干したころ、やっと手術室のランプが消えた。
眠るように目を閉じてベッドに乗って出てきたA。
「担当したキムです。切開をしたときに多量に出血したので、全身麻酔に切り替えて迅速に赤ちゃんを取り出しました。輸血を行なって止血をするのに時間がかかってしまいました。今は薬で眠っているだけなので、あと数時間で目を覚ましますよ。Aさん、よく頑張ってくれました。」
「あ、ありがとうございました。じゃあ、Aはまだ二人には、」
「会えていません。赤ちゃんたちは産婦人科でお預かりしてるので、Aさんのそばにいてあげてください。」
押されるベッドに付き添って病室に移動する。
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そる(プロフ) - すずなさん» 楽しみにしてます！！ (2月11日 18時) (
レス) id: c372f2037e (このIDを非表示/違反報告)
すずな(プロフ) - そるさん» そるさま、コメントありがとうございます！私には勿体無いお言葉をありがとうございます♡またいつか更新するので気長にお待ちいただけたらうれしいです！ (1月26日 2時) (レス) id: 2b89f0e809 (このIDを非表示/違反報告)
そる(プロフ) - いつも楽しみにしてます！一番好きな小説です！ (1月24日 21時) (レス) id: c372f2037e (このIDを非表示/違反報告)
すずな(プロフ) - hifox0302さん» また素敵なコメントありがとうございます！始まりましたね〜！作者はまだ追いついてないのでお時間いただきますが、書きます！気長に待っててもらえるとうれしいです♡ (1月6日 22時) (レス) id: 2b89f0e809 (このIDを非表示/違反報告)
hifox0302(プロフ) - いつも素敵なお話をありがとうございます！ナナツアー始まりましたね！！寝起きドッキリのウォヌを見たcaratが奥さんとウォヌの生活についてこんなんかな〜なんて想像してるツイートなど見てみたいです！ (1月6日 16時) (レス) id: 957469a4be (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すずな | 作成日時：2023年12月15日 23時
