オムライス。 ページ17
You side
『ごめんなさい。いいの見つけられなくて。』
「いいよ、また出直そう。」
今日はジュエリーブランドの路面店が並ぶ通りに連れて行ってもらって、いろんな店を見たけどこれだって言うのがなった。こんなギラギラしてなくていい、これは可愛らしすぎる、って思えば思うほど自分がどんどん我儘に感じてウォヌくんに申し訳なくなる。
『ん、おいしい！』
洋食店にお昼を食べに入った。私はオムライスでウォヌくんはビーフストロガノフ。
「そっちも食べたい。ひと口ちょうだい？」
口をあーって開けて待ってるウォヌくん。……半個室で誰にも見えないといえ、恥ずかしい。
「……くれないの？」
……拗ねたようなその顔には弱い。
『……はい。どうぞ。』
ぱくっと食べて、満足そうなかわいい顔。
「ん、Aもあげる。」
『え、あ、』
あーんされるのに慣れてなくて、不恰好になってしまう。
「ふはっ、付いてる。」
ウォヌくんが私の唇の横を拭って、そのまま指を軽く舐めた。……付き合いたてのカップルみたいなことしてるな。付き合ってからだと4年目なのに。
『ごちそうさまでした！』
「うん。なんかコーヒーでも買って帰る？」
『あのね、マンションの近くに新しいカフェができたんだよ。』
「じゃあ、行ってみるか。」
春の陽気を浴びながら二人並んで歩くことができるのに幸せを感じる。
「あ、Aのブレスレット買ったのあのお店だよ。」
ウォヌくんは雑貨屋さんって言ってたからもっと可愛らしいお店かと思っていたら、かっちりお洒落なセレクトショップって感じの店構え。
『ちょっと入ってみてもいい？』
「うん。いいよ。」
食器やお洋服が並ぶ店内。奥には透明の展示ケースがある。
目に止まったのは、一際シンプルで飾り気のない指輪。
ウォヌくんが着けているのが簡単に想像できる。
「なんかいいのあった？」
『この指輪、ウォヌくん似合いそう。』
「Aも似合いそうだね。華奢な手にぴったりだと思う。」
でも、これはペアリングじゃないからな。
「何かお探しですか？」
「このブランドの指輪って小さいサイズもありますか？」
「当店では取り扱ってないんですけど、工房ではご用意があります。ペアリングですか？」
「はい。」
「でしたら、工房でオーダーメイドも承っているので是非足を運んでみてください。」
「まだ時間あるし、行ってみようか。」
『うん！』
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そる(プロフ) - すずなさん» 楽しみにしてます！！ (2月11日 18時) (
レス) id: c372f2037e (このIDを非表示/違反報告)
すずな(プロフ) - そるさん» そるさま、コメントありがとうございます！私には勿体無いお言葉をありがとうございます♡またいつか更新するので気長にお待ちいただけたらうれしいです！ (1月26日 2時) (レス) id: 2b89f0e809 (このIDを非表示/違反報告)
そる(プロフ) - いつも楽しみにしてます！一番好きな小説です！ (1月24日 21時) (レス) id: c372f2037e (このIDを非表示/違反報告)
すずな(プロフ) - hifox0302さん» また素敵なコメントありがとうございます！始まりましたね〜！作者はまだ追いついてないのでお時間いただきますが、書きます！気長に待っててもらえるとうれしいです♡ (1月6日 22時) (レス) id: 2b89f0e809 (このIDを非表示/違反報告)
hifox0302(プロフ) - いつも素敵なお話をありがとうございます！ナナツアー始まりましたね！！寝起きドッキリのウォヌを見たcaratが奥さんとウォヌの生活についてこんなんかな〜なんて想像してるツイートなど見てみたいです！ (1月6日 16時) (レス) id: 957469a4be (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すずな | 作成日時：2023年12月15日 23時
