モスコミュール。 ページ14
You side
ウォヌくんも私も忙しくしてて、あの日のことなんて忘れかけていたころ。
パク打ち合わせしたいことがあるので、今日の夜、このバーで会えませんか?
……心当たりがない。
古川なんの打ち合わせでしょうか。
パク次回作についての打ち合わせです。もちろん翻訳家のハンさんもいらっしゃいます。
翻訳の作品選びは基本的に翻訳家に一任してる。その人が訳したいと思った本をそのタイミングで訳してほしい。日本での刊行順にする人もいれば、気に入ったものからする人もいる。韓国では売り上げがいいから、何か出版社で方針が決まったのかもしれない。
古川わかりました。
PK「あ、古川さんこちらです。」
『すみません。遅れました。……ハンさんは？』
PK「地方からの渋滞に巻き込まれてしまって間に合わないと。」
『そうですか。……じゃあ、えっと今日は何を？』
PK「まぁ親睦を深めるということで少し飲みましょうよ。」
断るわけにもいかないから私はトニックウォーターを飲みながら、パクさんの話にただ相槌を打っていた。
PK「もう一杯いかがですか？」
『じゃあ、辛口のジンジャーエールで。』
PK「旦那さんとは仲が良いんですか？」
急に方向転換された話題にたじろぐ。
『そ、そうですね。まだ結婚したばかりなので人並みに。』
PK「いつ頃からお付き合いされてたんですか？」
『んー、その辺は公表しないと彼と決めたので。』
PK「別にいいじゃないですか。ここだけの話なんだから。」
『ごめんなさい。』
PK「まぁでも、これだけ可愛かったら自分のものにしたくなりますよね。」
え………女を所有物だと思ってるような言葉に頭を殴られたような感覚になる。一気に喉がカラカラになって、グラスを半分くらい飲み干す。え、これ違う、ジンジャーエールじゃない。モスコミュールだ。飲んでから酒特有の熱さに気づく。
『ごめんなさい。先に帰ります。』
酔いが回る前に椅子を立つ。
PK「待ってください。」
湿った手に手首を掴まれて感じる不快感。ウォヌくん以外に触られるのってこんなに嫌だったっけ。
『は、離してください。』
PK「誰が売り込んでやったと思っているんだ。一度くらいいいだろう。」
私の首元に伸びてくる手、体が固まって動けない。
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そる(プロフ) - すずなさん» 楽しみにしてます！！ (2月11日 18時) (
レス) id: c372f2037e (このIDを非表示/違反報告)
すずな(プロフ) - そるさん» そるさま、コメントありがとうございます！私には勿体無いお言葉をありがとうございます♡またいつか更新するので気長にお待ちいただけたらうれしいです！ (1月26日 2時) (レス) id: 2b89f0e809 (このIDを非表示/違反報告)
そる(プロフ) - いつも楽しみにしてます！一番好きな小説です！ (1月24日 21時) (レス) id: c372f2037e (このIDを非表示/違反報告)
すずな(プロフ) - hifox0302さん» また素敵なコメントありがとうございます！始まりましたね〜！作者はまだ追いついてないのでお時間いただきますが、書きます！気長に待っててもらえるとうれしいです♡ (1月6日 22時) (レス) id: 2b89f0e809 (このIDを非表示/違反報告)
hifox0302(プロフ) - いつも素敵なお話をありがとうございます！ナナツアー始まりましたね！！寝起きドッキリのウォヌを見たcaratが奥さんとウォヌの生活についてこんなんかな〜なんて想像してるツイートなど見てみたいです！ (1月6日 16時) (レス) id: 957469a4be (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すずな | 作成日時：2023年12月15日 23時
