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You side
2月半ばの深夜、
「『よろしくお願いします。』」
私たちは婚姻届を提出した。どうしても二人で出しに行きたかったから、深夜の市役所窓口に行った。
付き合ったのも2月のこんな夜だった。同じ日にするかも考えたけど記念日は多い方がいいから、少しずらした。
「Aはケーキが食べられる日が増えてうれしい？笑」
『んん、別にケーキはいつでも食べられるもん。』
発表は4月にすることになった。今月と来月にウォヌくんがファンのみなさんと会うイベントがあるから、それをちゃんとしてからの発表することにした。
玄関に置かれた昼間に届いた段ボール箱。
『ウォヌくん、ウォヌくん。』
「ん？」
『ちょっと来て。』
不思議そうな顔してるウォヌくんを隣に座らせて、段ボールを開ける。
『わぁ、』
「あ、」
東京のギャラリーでお迎えして、額装を頼んでいた絵が届いた。
「綺麗だね。」
『うん。まさかこのあとにプロポーズされるとは思わなかった。思い出がたくさん増えてうれしい。』
「うん。俺も。」
『この1年半のご褒美に買ったつもりだったなんだけどなぁ笑。』
また泣きそうになる私をウォヌくんは優しく抱きしめてくれる。
「A、発表したら一緒に結婚指輪買いに行こう。」
『え、これは？』
左手の薬指に輝く指輪
「それは婚約指輪。結婚指輪は俺も一緒つけるものだから一緒に選ぼう。」
一粒だけ光り輝いてる華奢な指輪は私が好きなデザインで、これだけでも十分なのに。
『ありがとう、』
紅茶を淹れて、昼間に買いに行った苺のタルトをお皿に並べる。……記念日だからちゃんとケーキは買ってしまった。
「ん、ありがとう。」
『うん！』
「今日はケーキひとつでいいの？」
『二人の記念日は同じ数の方がうれしい気がする。』
「ふふっ、Aっぽい。」
『ウォヌくんがふたつ食べるなら、私も喜んで食べるけどね笑。』
紅茶が冷めないうちに食べ始める。好きなものをひとりで食べる人生だったから、誰かと食べるのが幸せって思うのもウォヌくんが初めてかもしれない。
「Aは結婚式したい？」
……ずっと考えてたことを聞かれてしまった。私は身内がいないからウォヌくんの家族に気を使わせてしまうんだろうな、私がウエディングドレス着たところで、ってずっとぐるぐるしてた。
『うーん。しなくてもいいかな。』
「そっか。」
うん。これでいい。
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そる(プロフ) - すずなさん» 楽しみにしてます！！ (2月11日 18時) (
レス) id: c372f2037e (このIDを非表示/違反報告)
すずな(プロフ) - そるさん» そるさま、コメントありがとうございます！私には勿体無いお言葉をありがとうございます♡またいつか更新するので気長にお待ちいただけたらうれしいです！ (1月26日 2時) (レス) id: 2b89f0e809 (このIDを非表示/違反報告)
そる(プロフ) - いつも楽しみにしてます！一番好きな小説です！ (1月24日 21時) (レス) id: c372f2037e (このIDを非表示/違反報告)
すずな(プロフ) - hifox0302さん» また素敵なコメントありがとうございます！始まりましたね〜！作者はまだ追いついてないのでお時間いただきますが、書きます！気長に待っててもらえるとうれしいです♡ (1月6日 22時) (レス) id: 2b89f0e809 (このIDを非表示/違反報告)
hifox0302(プロフ) - いつも素敵なお話をありがとうございます！ナナツアー始まりましたね！！寝起きドッキリのウォヌを見たcaratが奥さんとウォヌの生活についてこんなんかな〜なんて想像してるツイートなど見てみたいです！ (1月6日 16時) (レス) id: 957469a4be (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すずな | 作成日時：2023年12月15日 23時
