栞を挟むように。Ⅲ〈WN〉 (ページ10)

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ツーショット。ページ10

You side

箪笥からマフラーを引っ張りだしたくらい寒い今日、何故か東京の寒空の下を走っています。チェーンの居酒屋に入って、カトクに来た番号の個室の扉を開ける。

『ごめん！遅くなった。』

DN「全然大丈夫。仕事？」

『レジの列が途切れなくて…』

DN「おつかれさま。飲み物頼もう。」

パフォーマンスチームの撮影で東京に来てるチャニと二人で飲むことになった。ジュンさんとホシさんは雑誌の撮影があって、ミョンホさんは一人でお出かけらしい。一応、男の子と二人なのでウォヌくんに聞いたら、ディノならなんでもオッケーと言われた。……なんでもはよくなくないか？

DN「ウォヌヒョンにAとツーショット撮って送ってって言われたんだけど…」

『それ私も言われた笑』

DN「面倒くさいから今撮っちゃお。」

『なんかアイドルのスマホの方が画質良さそう……』

DN「いや、同じ機種じゃん。」

『じゃあ、私ので撮るよ。』

さっさと撮ってウォヌくんに送る。

『え、もう既読付いたんだけど。』

DN「こわい。」

ウォヌ可愛い。いっぱい食べるんだよ。

『中学生の打ち上げかなんかだと思われてる？』

DN「かわいいってよ。愛されてるね。」

『チャニのことだよ。』

二人とも腹ペコだったからまずはお腹を満たした。チャニはビールのジョッキが似合うね。

DN「あ、これ、ヒョンたちがAに渡せって。」

『え、何。』

DN「こっちがスングァニヒョンからで、こっちがボノニヒョン。」

スングァンさんからバーノンさんを紹介してもらって、映画や芸術が好きなところで意気投合した。新作やネトフリに入った作品でおすすめがあるとすぐにカトクをくれる。たまにご飯を食べながら、チャニも含めた4人で電話することもある。それを聞いたウォヌくんはなぜか喜んでた。ウォヌくんは弟たちを本当に溺愛してる。

『なんだろう……』

DN「僕も気になるから今開けて。」

バーノンさんからのは謎の板。

『……あー！私がほしいって言った映画のポスターだ！』

板で補強されたポスターだった。

DN「この前、ボノニヒョン、ヴィンテージショップ行ってたから。」

『うわぁうれしい！』

どこの壁に飾ろう……

DN「スングァニヒョンからは？」

ずっしりとした重めの紙袋……

『え、重い。こわい。』