栞を挟むように。Ⅲ〈WN〉 (ページ20)

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エプロン。ページ20

WN side

JS「Aちゃん大丈夫？」

控室に入ったら駆け寄ってきて開口一番Aの心配をするジュナとジョシュア。

「うん。今日はうちでゆっくりしてると思う。」

JN「ミンギュとウォヌが交代できたらいいのにね。」

「仕事はちゃんとしなきゃAに怒られちゃうよ笑。」

JS「でも、心細いと思うから。よし！今日は早く仕事終わらそう！」

「以上になります。お疲れさまでしたー！」

「「「おつかれさまでしたー！！」」」

……まじで1時間巻きでおわった。

JN「ヒョン！ウォヌの車から出発させて！」

JS「ウォヌこれケータリングに苺サンドあったから、Aちゃんに持って帰ってあげな？」

「二人ともありがとう。また練習で。」

ほぼ押し込まれるようにして、車に乗り込んだ。

ｶﾞﾁｬｯ
ﾄﾃﾄﾃﾄﾃﾄﾃ
『おかえりなさい！』

家に帰ったら、エプロンを着けたAがいた。え？幻覚？

「え、あ、ただいま。」

『ウォヌくん、早かったね。』

「うん。ジョシュアたちが巻いてくれて。」

『あのね、夜ごはん作ってるんだけど食べてくれる？』

「もちろん。」

『よかった！作ってくるね。』

すごい……新婚みたいな会話……。

MG「おぬよん、おかえり。固まってる？笑」

「ただいま。びっくりしたぁ。」

MG「Aちゃん、ウォヌくん喜んでくれるかなぁ好きな味かなぁってずっと呟きながら用意してたよ。」

「何それ可愛い……」

……俺も見たかった。

MG「変なことに妬いてないで着替えてきてくださーい。」

着替えてリビングに戻るとカセットコンロを準備して具材を並べてるA。テレビを点けて、ソファから眺める。

『よし！できたよ～』

「はーい」

『召し上がれ～』

「「"いただきます"」」

箸を目で追って、ひと口めを食べる俺の顔色を真剣に伺う顔が可愛い。

「ん、うまっ」

『よかったぁ。』

「毎日食べたい。」

MG「んー！美味しい！レシピ覚えたからいつでも作ってあげるよ♡」

「Aが作ったのがいい。」

ひんひん言ってるミンギュとにこにこ笑ってるA、幸せってこういうことなんだろうな。