ヘッドホン。 ページ19
MG side
今日は俺は休みで、おぬよんはお仕事で7時には帰ってくるらしい。現在時刻11時、Aちゃんまだ出てきてないけど大丈夫かな？……体調悪くなってたりしないよね？
ｺﾝｺﾝｺﾝ
MG「Aちゃーん？」
……反応がない。
MG「ごめん。開けるよ？」
ビクッとして、ヘッドホンを外すAちゃん。
『…ごめんなさい。気づかなくて。』
MG「おはよ。何聞いてたの？」
隣に腰掛けると見せてくれたのは俺たちのアルバム。
MG「わ、うれしいな。」
『スングァンさんが、この前いっぱいくれて。』
俺たちの音楽がAちゃんの安定剤になってるならうれしい。
MG「今日、おぬよんお仕事だから寂しいね。」
こくんと頷くAちゃん、本当に子猫みたいで可愛い。いや、好きになりそうとかじゃなくて、もうひとり妹ができた気分。
MG「おぬよんからね、Aちゃんが作ってくれたご飯が美味しかったって聞いたの。もしよかったら一緒に作って、おぬよんのこと待っててあげない？」
『作りたい、です。』
MG「よし！リビング出ておいで。俺が買い物行ってくるから、買い物メモ作ろう。」
ぶかぶかのスウェットを折り直して、俺の後ろを着いてくる。
MG「もうお昼だね。朝食べてないからお腹空いたでしょ？何食べたい？俺が作れるものだったら言ってごらん！」
『ミンギュさんの、キンパ、美味しかったです。』
MG「え！やったー！いっぱい作ってあげる！あ、いっぱいは食べれないか。」
『ふふっ、』
やっと笑ってくれたね。
買い物に行って、Aちゃんにキンパの作り方を聞かれたから、一緒に作って食べて、おぬよんが活躍してるGOING SEVENTEENを観たり、俺たちの昔の写真を見せたりして、時間を過ごした。
MG「A先生！まず俺は何をしたらいいでしょうか。」
まさかおぬよんの彼女と台所に並ぶときが来るとは。
『ふふっ、じゃあ大根の皮を剥いてすりおろしてもらってもいいですか？』
MG「はーい」
『お出汁の味どうだろ…、ミンギュさんも飲んでみてください。』
MG「ん！おいしいです。先生！」
『よかったです！』
今日はとっても寒いからってAちゃんが選んだ献立は炊き込みご飯とみぞれ鍋。
『ウォヌくん、喜んでくれるかな。』
「絶対喜ぶよ！」
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作者名：すずな | 作成日時：2023年12月8日 4時
