ドライヤー。 ページ2
WN side
「わぁっ、どした？笑」
本当はお風呂も一緒に入りたかったけどビジネスホテルだから湯船がなかった。順番に入って、洗面所を出たら抱きついてきた可愛い子。
「髪乾かしてないの？冷えちゃってるよ？」
『……ウォヌくんがして。』
喜んで笑。やっといつもの甘えたさんが出てきてくれてよかった。短いからすぐ乾いちゃうね。
『髪切ったから、くるくるのブラシで梳かしながら乾かすの。』
え、なにそれ、俺にできるかな。昔ジョシュアがジョンハンにしてたのを見たことがある気がする。
「こんな感じ？」
『もっとぐいってやっても大丈夫だよ？』
「はーい」
なんとか綺麗に乾かせた。俺の髪はAが乾かしてくれて、二人でベッドでゆっくりする。
「目少し腫れちゃったね…」
俺のせいで熱を持ってるAのまぶた。
『……明日の朝がこわい。』
「また泣かせちゃってごめん。」
『今一緒にいてくれてるからいい。』
「俺のせいだけど、あんな危ないところもう行っちゃダメだよ？」
『うん。わかった。』
ジュナが治安の悪い路地裏の方に居たと教えてくれた。タイミング悪く輩に襲われてたらと思うとぞっとする。
『二人に怒られたの？』
「こっぴどくね。」
『ふふっ』
怒られたより失望されかけたの方が近かった。怒られた方がマシだったね。いつもニコニコしてるジュナにため息吐かれたんだよ？
「明日、ヘリンにはちゃんと言っとくから。本当にごめん。」
もうAに近づかせない。
『ウォヌくん』
「ん？」
『私はウォヌくんのだよ。』
「うん？そうだよ？俺の可愛い子。」
『……私よりもヘリンさんの方がずっと一緒にいたのもわかってるけど、だけど、私よりヘリンさんの方がウォヌくんに近いみたいで嫌だ。』
「…嫉妬してるの？」
『……そうだよ。ウォヌくんのこと一番知ってて、一番一緒にいる女の子は私がいい。』
なんだそれ、かわいすぎる。
「約束するよ。」
『……私にも口悪くてもいいよ。』
どうやらミンギュやヘリンに対する口調が羨ましかったらしい。Aのことはいつでも甘やかしたいから無意識にこういう口調になっちゃうんだけどな笑。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 886人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：すずな | 作成日時：2023年12月8日 4時
