パティスリー・リュンヌ プティガトー

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You side

おじやをことこと静かに煮立てているとぎゅっと熱い腕が回る。

『ウォヌさんっ？』

『……ん。」

午後がきついからってインフルの薬だけ飲んで、解熱剤をまだ飲んでないウォヌさん。

『ちゃんとできたら呼ぶので寝ててください。』

「……飽きた。」

子どもか。

『チェヨンもヘリンもいい子にねんねしてますよ〜。』

「……俺はいい子じゃない。」

背中を丸めて私の肩口にぐりぐりと頭を埋めるウォヌさん。マスクをしてきたのはえらいです。

『あっつ。何度あるんですか？』

「Aが測って……？」

……そんな甘えられると調子狂うんですけど？

おじやはあと卵で綴じるだけだから火を止めて、ソファに移動する。

『よいしょ。どうそ。』

「ん。Aはここ。」

『えっ、ウォヌさん！』

体温計の電源を点けてウォヌさんに手渡すとそのまま腕の中に閉じ込められてしまった。病人の膝の上に座る趣味はないんですけど…？

「……ふふっ、」

この人がうれしそうだからいっか。

『ご飯食べたら、ちゃんと寝てくださいね？』

「Aも一緒に寝よ。」

甘えられてしまったら、そうしたい気持ちは山々ですけど

『ここまで頑張ったのに移すんですか？笑』

「……早く治す。」

ふふっ、それが一番ですね。

HR「おんまー、……あっぱなにしてるの。」

『……充電。』

……子ども相手に大真面目に答えないでください。

HR「んー、あっぱ、ぱそこんなの？」

『……ふふっ、ふふっ、』

「……ツボりすぎじゃない？」

『ごめんごめん笑。アッパはヘリンみたいにいい子にお熱測ってくれないからオンマが見張ってるんだよ。』

HR「あっぱわるいこ。」

「うん。そうだよ。」

HR「へ、？」

まだまだ悪い子と言われるのを楽しむような年齢じゃないから不思議そうな顔をするヘリン。

HR「おこられちゃうの。」

『ねぇ？そうだよね？』

「ん。鳴った。……うわ。」

『何度ですか？……うわ。』

39.1。え？39？思わず二度見した。

「なんか一周回って元気。」

『そんなわけはないんです！すぐご飯にしますね。』

HR「へりんがみはってる。」

『よし！よろしくおねがいします！』

CY「オンマおはよう。おねつさがったよ？ほら、まんなか6！」

体温計を持って子ども部屋から出てきたチェヨン。映る数字はちゃんと36.8度。

『わー、チェヨナはアッパと違っていい子だね〜。』

CY「アッパわるいこ？」

HR「あっぱぱそこんなの。」

CY「？？、こわれた？」

あながち間違いじゃないね笑。

病人3人でご飯を食べたあとは2人がウォヌさんを寝かしつけてくれたので、ウォヌさんも翌日には熱が下がった。

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