パティスリー・リュンヌ プティガトー

たまごうどん。〈WN〉 ページ45

風邪っぴきチョン家その1。


「お大事に〜。」

『ありがとうございました！』

昨日、土曜保育からチェヨンが早退してきた。夜は微熱だったけど、朝になったら38度を超えてて、ヘリンもぐずぐずさん。病院に連れてきたら二人とも38.2。こんなところまでお揃いじゃなくてもいいんだけどね笑。

薬局に寄って、チャイルドシートに二人を乗せる。日曜日も開いてる遠い病院に来たから、私が緊張した。

『チェヨンもヘリンもいい子にできたね〜。寝てていいからね。』

HR「へりん、おねつなの。おんにもおねつ。」

CY「チェヨンちゃん、だいじょぶ。」

インフルエンザで大丈夫なわけないでしょうが笑。二人ともほっぺが真っ赤で可哀想に。

『今日何食べたい？』

CY「しょーとけーき。」

『それはちょっと重たくない？元気になってからしようよ。』

この食い意地は私に似たのかな？

HR「ぷりん。」

『じゃあ、たまごのおうどんとプリンといちごにしよう。』

CY「いちごー。」

『まず帰ったらお昼寝しようね〜。』

HR「へりん、しない。」

さっき自分でお熱宣言してたでしょうが笑。疲れただろうし、お布団ごろんしたらすぐ寝ちゃうだろうな。

『よし、到着。』

……どうやって上にあがろう。流石に3階まで階段を昇らせるのは可哀想だ。

「ん。おかえり。」

『ウォヌさん！ただいま。』

「今、手空いてるから、チェヨン抱っこしてあがるよ。」

『ありがとうございます！』

「チェヨンおいで。頑張ったな。」


ウォヌさんがパジャマに着替えさせるところも手伝ってくれて、お水を飲ませたら二人とも寝ちゃった。

「じゃあ、戻る。」

『いろいろ手伝ってもらっちゃって、ごめんなさい。』

「手伝ったわけじゃない。父親なんだから当たり前だろ。」

『ありがとうございます。』

「Aも無理しないで。」

『はい…！』

「仕込み終わったら買い物とか行けるけど、いるものある？」

『ポカリくらいですかね。あ、いちご。』

「店の予備分あるからそれ持ってくるよ。今日ディノにケーキのカットやらせてみるからミスったらなくなるけど笑。」

ふふっ、頑張れディノたん。

『あと、プリンも２つお願いします！二人が食べたいって。』

「ん。了解。プティガトーも持ってくるから、二人にバレないようにして。」

『プティガトー？』

「Aの分。一人で看病させちゃうんだからこれくらいさせて。」

ぽんぽんと頭を撫でて、仕事に戻って行ったウォヌさん。私は死ぬまでにあと何回この人に惚れ直したらいいんだろう。

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