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『ふうー、おつかれさまでした！』
「ん。おつかれさま。とりあえず卒業シーズンまでは落ち着くな。」
バレンタイン当日、閉店作業を済ませて家に上がってきた。順番にお風呂に入って、キッチンでAがお茶を淹れている。
『よいしょ。』
「ん。ありがとう。」
『今日のは紅茶のガナッシュです！』
「いただきます。」
……実はチョコレートがもらえなくて少し落ち込んでた。
『んー！……おいしい。』
「んま、」
サロン・デュ・ショコラに行った日の夜から毎晩Aとチョコレートを食べている。Aが調べに調べて、自分の足で買いに行ったチョコレート。一緒に食べるこの時間が本当に幸せだけど、
『……なくなっちゃいましたね。あっという間。』
一口大のチョコレートは何口かに分けようとしても限度がある。
「今日もありがとう。本当に俺も食べてもいいの？」
俺にあげずに一人で食べたら倍食べられるはずだ。
『ふふっ、ウォヌさんと一緒に食べたくて買ってきたんだから、食べてくれなきゃ困ります。』
俺がいるだけでこんな幸せそうに笑ってくれるなんて、この子は俺をどうするつもりなんだろう。
「A、これ。いつもありがとう。」
『え？あ、ありがとうございます！開けてもいいですか？』
「うん。」
小さな箱にかかった赤いリボンにAの指がかかる。華奢で小さな働き者の手。
『わぁ、綺麗……！』
「気に入った？」
『もちろん！わぁ、かわいい。綺麗。』
そのきらきらした笑顔がもう一度見たくて選んだ淡水パールのピアス。
「付けてみる？」
『はい…！』
綺麗な髪をそっとかけて、滅多に触れない耳にピアスを通す。
「……できた。」
『似合ってますか？』
お店で想像してたときより遥かにAに馴染んでて、思わずにやけてしまう。
「うん。綺麗。」
『ふふっ、……そんなじっと見ないでください。』
見るだろ。こんなかわいい人が自分の奥さんなんだから。
「次のデートのとき、付けてきて。」
『はい！……楽しみにしてます。』
あまりに似合ってるからもう一度手を伸ばして耳に触れる。
『ひゃっ、』
そっと耳から頸に手を回す。
『ん、………んっ、ん、』
とびきり甘いキスを何度も落とす。さっき食べたチョコレートの香りがAの吐息からもする。
「愛してる、A。」
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すずな(プロフ) - ゆにさん» ゆにさま、リクエストありがとうございます！お時間いただきますが、投稿をお待ちいただけたらうれしいです♡ (3月9日 21時) (
レス) id: 2b89f0e809 (このIDを非表示/違反報告)
ゆに(プロフ) - いつも楽しく読んでいます！☺︎もしよろしければ、妊娠発覚や出産時のお話も読みたいです...！ (3月8日 10時) (レス) id: 39bd297dc3 (このIDを非表示/違反報告)
すずな(プロフ) - N。さん» こちらこそ書くのが楽しかったです！目撃オッパを実兄にするかも迷ったんですけど、ハニさんはその場で喧嘩売りに行くだろうなぁと思って笑、ジスオッパを召喚しました〜！周りにイケメンが12人もいるだけで大変なのに……強く生きてウォヌさん！笑 (2月12日 17時) (レス) @page28 id: 2b89f0e809 (このIDを非表示/違反報告)
N。(プロフ) - リクエスト応えていただきありがとうございます！！私の言葉足らずな文にもかかわらず、、。素敵なお話にして下さり嬉しいです！女の子の周りイケメン多すぎて、きっと元彼も出る幕ないですよね。まず兄にぶっ飛ばされる笑 (2月12日 7時) (レス) id: 033fb33b6a (このIDを非表示/違反報告)
すずな(プロフ) - ゆにっとさん» 返信遅くなってごめんなさい！本編を最後まで読んでいただけてうれしいです！温かい読者の皆さまに支えられて、ここまで優しい物語が書けたと思っています♡短編集にはなりましたがこれからもご愛読いただけたら幸せです！ (2月11日 21時) (レス) id: 2b89f0e809 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すずな | 作成日時：2024年1月28日 9時
