ショコラショー〈WN〉 ページ35
バレンタインのお話。
WN side
なんかAとジュンがこそこそしてる。勝手口に貼ったシフト表を見ながら、あーだのこーだ話込んでる。……面白くはない。
『ウォヌさん!』
「ん?」
『この日、ジュンさんと私、午後出勤でも大丈夫ですか?バーノンとディノが仕込みの時間に来てくれるそうです!』
「……え、あ、いいけど。」
代役まで立てられてしまったら、断る理由もない。
『ジュンさん!休み取れました!』
JN「やったー!ありがとう、ウォヌ。」
手を合わせてきゃっきゃと跳ねるAとジュナ。……いいけど、よくねえな。
俺の顔色を伺ってニヤニヤしてるディノとバーノン。
「……なんだよ。」
VN「ヒョン、その日何があるか知らないんですか?」
「知らない。」
DN「サロン・デュ・ショコラの初日ですよ!」
昨日、電車の吊り広告で見た気がする。去年はAが一人で言って人酔いして帰ってきた。だから、今年は誰か一緒の方がいいとは思ってたけど、ジュナかぁ。
VN「ハオヒョンも一緒に行くらしいです。」
DN「ジュニヒョンも行ってあげればいいのに、これはウォヌヒョンを揶揄ってますね笑。」
結婚してから初めてのバレンタイン。去年はまだお互いの気持ちも知らなかったから、4人お揃いの手袋をもらった。
VN「ウォヌヒョンは今年はバレンタインどうするんですか?」
去年はAがほしがってたミルクパンをプレゼントした。重すぎず軽すぎずのいいところだったとは思うけど、Aがすごく愛用してくれてる。毎朝のように使ってるのにぴかぴかのまま。
「あいつ何が欲しいんだろう。」
DN「うーん。」
クリスマスはお揃いのものがほしいって言われたから、ニューバランスのスニーカーにした。
「バーノン、なんか聞いてない?」
VN「Aと映画の話くらいしかしないですよ。あとは大体スングァンの話を聞いて、相槌打ってるくらいです。」
……そんな感じだよな。
VN「あ、でも、」
「ん?」
VN「いつもアクセサリー買おうか迷って諦めてます。スングァンが絶対似合うから買っちゃいなよって言っても、仕事でつけられないから勿体ないって諦めちゃう。」
アクセサリーか。たしかにあんまりつけてるイメージはないけど、ブローチをあげたときのきらきらとした笑顔を覚えてる。
「うん。ありがとう。」
来週の休みにミンギュでも連れ回そうかな。
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すずな(プロフ) - ゆにさん» ゆにさま、リクエストありがとうございます!お時間いただきますが、投稿をお待ちいただけたらうれしいです♡ (3月9日 21時) (レス) id: 2b89f0e809 (このIDを非表示/違反報告)
ゆに(プロフ) - いつも楽しく読んでいます!☺︎もしよろしければ、妊娠発覚や出産時のお話も読みたいです...! (3月8日 10時) (レス) id: 39bd297dc3 (このIDを非表示/違反報告)
すずな(プロフ) - N。さん» こちらこそ書くのが楽しかったです!目撃オッパを実兄にするかも迷ったんですけど、ハニさんはその場で喧嘩売りに行くだろうなぁと思って笑、ジスオッパを召喚しました〜!周りにイケメンが12人もいるだけで大変なのに……強く生きてウォヌさん!笑 (2月12日 17時) (レス) @page28 id: 2b89f0e809 (このIDを非表示/違反報告)
N。(プロフ) - リクエスト応えていただきありがとうございます!!私の言葉足らずな文にもかかわらず、、。素敵なお話にして下さり嬉しいです!女の子の周りイケメン多すぎて、きっと元彼も出る幕ないですよね。まず兄にぶっ飛ばされる笑 (2月12日 7時) (レス) id: 033fb33b6a (このIDを非表示/違反報告)
すずな(プロフ) - ゆにっとさん» 返信遅くなってごめんなさい!本編を最後まで読んでいただけてうれしいです!温かい読者の皆さまに支えられて、ここまで優しい物語が書けたと思っています♡短編集にはなりましたがこれからもご愛読いただけたら幸せです! (2月11日 21時) (レス) id: 2b89f0e809 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:すずな | 作成日時:2024年1月28日 9時