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WN side
シーリングライトを消して、サイドテーブルのスタンドライトに手を伸ばす。
「電気消すよ。」
『ウォヌさん、大好きです。おやすみなさい。』
ライトに伸ばした手を引いて、Aに向かい直す。
『どうしました？』
「最近、寝る前に好きって言ってくれるけど、」
『うざかったですか？そうですよね。重たいですよね。ごめんなさい！』
急に焦って、目を泳がせるAに目を合わせる。
「そうじゃない。様子が少しおかしかったから何か理由があるなら教えてほしい。」
『あの、』
「うん。」
『あ、あの人に振られた理由が、俺のこと好きなのかわからないって、言われて。』
……なるほど。
『再会したときにそれを思い出して、もしウォヌさんにも伝わってなくて、愛想尽かされたらどうしようって不安だったんです。』
「そっか。怖かったな。」
ぎゅっと抱きしめると小さくて柔らかくてちょっと冷たい手が俺の背中に回る。俺にはこれだけでも十分なんだけど、
「伝わってる。俺はAと離れる気なんてない。」
『……よかった。』
心の底から滲み出てきたような小さな声。
「言ってくれたらそりゃうれしいけど、焦燥感で無理やり言ってくれなくても大丈夫。思ったときに伝えてくれたらうれしい。」
『ずっと思ってます。……本当に。』
「うん。俺もずっと思ってる。」
俺が甘いことを言ったときは決まってこの恥ずかしそうな笑顔になる。もう他の誰にも見せないで。俺だけでいいでしょ？
「結婚してよかった。」
『……それ思うの今ですか？』
「今だろ。卒業してから何年も経ってるのに店に通うなんて未練たらたらだし、もし彼氏だったら奪えばいいってなるだろ。結婚しとけば、法律は俺の味方だから。」
……必死すぎてダサいな。
『ふふっ、ウォヌさん。』
「ん？」
『今度のお休みデートしませんか？』
「いいけど、どこに？」
『あー、んー、お買い物？モールでも行きましょうか？』
「誘ったくせに考えてなかったの？笑」
『だって、ウォヌさんのことが好きって気持ちが溢れてきて、久しぶりに恋人っぽいことしたくて、計画もなく口から漏れました……。』
今は間接照明のみの寝室のベッドの中で旦那の腕に納まってる。
「今も結構恋人っぽくない？」
『でも、もっとウォヌさんのことドキドキさせたい……。』
今ドキドキしてるのは自分だけだと思ってるの？わかってないな。
「ドキドキさせてくれるんだ…？楽しみにしてる。」
ぱっと赤くなったAの顔を隠すようにライトを消した。
リクエストより。ただのやきもちのはずだったのに長くなってしまいました…。
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すずな(プロフ) - ゆにさん» ゆにさま、リクエストありがとうございます！お時間いただきますが、投稿をお待ちいただけたらうれしいです♡ (3月9日 21時) (
レス) id: 2b89f0e809 (このIDを非表示/違反報告)
ゆに(プロフ) - いつも楽しく読んでいます！☺︎もしよろしければ、妊娠発覚や出産時のお話も読みたいです...！ (3月8日 10時) (レス) id: 39bd297dc3 (このIDを非表示/違反報告)
すずな(プロフ) - N。さん» こちらこそ書くのが楽しかったです！目撃オッパを実兄にするかも迷ったんですけど、ハニさんはその場で喧嘩売りに行くだろうなぁと思って笑、ジスオッパを召喚しました〜！周りにイケメンが12人もいるだけで大変なのに……強く生きてウォヌさん！笑 (2月12日 17時) (レス) @page28 id: 2b89f0e809 (このIDを非表示/違反報告)
N。(プロフ) - リクエスト応えていただきありがとうございます！！私の言葉足らずな文にもかかわらず、、。素敵なお話にして下さり嬉しいです！女の子の周りイケメン多すぎて、きっと元彼も出る幕ないですよね。まず兄にぶっ飛ばされる笑 (2月12日 7時) (レス) id: 033fb33b6a (このIDを非表示/違反報告)
すずな(プロフ) - ゆにっとさん» 返信遅くなってごめんなさい！本編を最後まで読んでいただけてうれしいです！温かい読者の皆さまに支えられて、ここまで優しい物語が書けたと思っています♡短編集にはなりましたがこれからもご愛読いただけたら幸せです！ (2月11日 21時) (レス) id: 2b89f0e809 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すずな | 作成日時：2024年1月28日 9時
