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『私にはウォヌさんがいるし、お店ではできるだけ話さないようにしてたんです。でも、』
俺がいるからって言葉にニヤつきそうになる。落ち着け俺。
『洋菓子のこと褒められたらすごいうれしくていっぱい話しちゃって。』
「……かわい。」
あ、思っただけのはずが口から出てしまった。
「元カレはミノさんだけって本当？」
『……はい。』
「どれくらい付き合ってた？」
『……言わなきゃだめですか？』
「うん。」
『……1年と数か月くらいです。』
長いな。大学生が付き合う半年以上は長い。……俺の感覚では。
「そっか。……うわーー、」
『なんかまだ気になることあるんですか…？』
俺のことが最優先とでも言うような前のめりな聞き方が可愛い。
「言ってもAのこと困らせるだけ。」
『でも、ウォヌさんが言いたいなら聞きます。』
「……Aの初めては全部そいつのものなんだなって、思った、」
何も言ってくれないAの顔を見ると、下唇を噛んで困ってる顔をしてる。
「ふはっ、だから言ったじゃん。気にしなくていい。」
『ウォヌさんは、私の初めて、ほしかったですか？』
……たまにこうやって殺傷能力の高い台詞を呟く。
「ほしかった。俺しか知らなかったらよかったのに。」
柘榴のように赤く染まった唇にキスを落とす。……これをあいつもしたんだよな。
『あ、あの、これが言い訳になるかわからないんですけど、』
「ん？」
『……雷が怖いのを言えたのはウォヌさんが初めてなんです。』
「そうなの？」
1年も付き合ってたら、泊まりで会うことや一日中一緒にいることもあっただろう。想像したくはないけど。
『彼は、ずっと優しい人でした。でも、一緒にいるときに雷が鳴って、私がビクッとしたときに彼は、雷が怖い子とか嘘っぽいって言ったんです。他はずっと優しかったから、私が我慢して耐えられるようにすればいいだけだったんですけど。それから他にも何回かそういうことがあって、不信感がなくならなくて。』
「……そっか。」
ジョンハンさんと約束した通り、Aを安心させることが最優先の俺からしたら、あいつがやったことに共感すらできない。
『だから、ウォヌさんに言うのも怖かったんです。でも、優しくしてくれるから。ちょっとは我慢できるようになってたのに、また元通りになっちゃった気がします笑。』
それでいい。俺のことを頼って、俺なしじゃ生きていけなくなればいい。元カレよりも頼ってもらえている優越感と、嫉妬で増した独占欲が暴れる。
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すずな(プロフ) - ゆにさん» ゆにさま、リクエストありがとうございます！お時間いただきますが、投稿をお待ちいただけたらうれしいです♡ (3月9日 21時) (
レス) id: 2b89f0e809 (このIDを非表示/違反報告)
ゆに(プロフ) - いつも楽しく読んでいます！☺︎もしよろしければ、妊娠発覚や出産時のお話も読みたいです...！ (3月8日 10時) (レス) id: 39bd297dc3 (このIDを非表示/違反報告)
すずな(プロフ) - N。さん» こちらこそ書くのが楽しかったです！目撃オッパを実兄にするかも迷ったんですけど、ハニさんはその場で喧嘩売りに行くだろうなぁと思って笑、ジスオッパを召喚しました〜！周りにイケメンが12人もいるだけで大変なのに……強く生きてウォヌさん！笑 (2月12日 17時) (レス) @page28 id: 2b89f0e809 (このIDを非表示/違反報告)
N。(プロフ) - リクエスト応えていただきありがとうございます！！私の言葉足らずな文にもかかわらず、、。素敵なお話にして下さり嬉しいです！女の子の周りイケメン多すぎて、きっと元彼も出る幕ないですよね。まず兄にぶっ飛ばされる笑 (2月12日 7時) (レス) id: 033fb33b6a (このIDを非表示/違反報告)
すずな(プロフ) - ゆにっとさん» 返信遅くなってごめんなさい！本編を最後まで読んでいただけてうれしいです！温かい読者の皆さまに支えられて、ここまで優しい物語が書けたと思っています♡短編集にはなりましたがこれからもご愛読いただけたら幸せです！ (2月11日 21時) (レス) id: 2b89f0e809 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すずな | 作成日時：2024年1月28日 9時
