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WN side
俺以外のために着飾ってるAを見てたら、いてもたってもいられなくて、駅まで迎えに行く。
「A、」
『え、ウォヌさん、』
「おかえり。」
お酒のせいで若干熱った肌と水分量の多い瞳。
『お店は？』
「厨房の片付けほとんど終わったから、ジュナとディノに任せてる。」
ほっとしたように微笑む姿に迎えに来てよかったと安心する。普段はこじんまりとした店で働いてるのに、不特定多数と会うのは神経を使うから。
『ウォヌさん、』
「ん？……わ、」
てっきり手を繋ぐくらいかと思っていたら、ぎゅっと抱きついてきた。
「どうした？」
『すこしだけ。』
「ん。」
人前で甘えてくるのは珍しいというか、初めてだ。大きな柱があって、ちょうど影になってるから大丈夫だろう。
『……ごめんなさい。』
「ううん。疲れただろ。」
そのまま手を繋いで、通り慣れた道を歩く。
『ウォヌさん、』
「ん？」
『一緒にお風呂入りたいです。』
「え？あ、うん、いいよ？」
珍しいことの連続で不思議な気分。なんか嫌なことがあったのか。
いつも仕事帰りもすぐお風呂に入りたがるAのためにスイッチを押して家を出たからちょうど沸いた頃。家に着いてすぐ着替えを用意するAに合わせて、俺も準備をする。……先にちょっと話聞きたかったんだけどな。
洗面所でAがメイクを落としてる間に、髪と体を洗って先に湯船に浸かる。Aが入ってきても目が悪すぎてもやもやとしたシルエットしか見えない。奮発して美容院で買ってるらしい甘いシャンプーの匂いが漂う。
『しつれいします。』
「ん。」
いつもは俺が抱き寄せるまで恥ずかしがるのに、今日は自分から俺の胸板に収まるA。
「……珍しいな。」
『いやですか？』
「ううん。うれしいよ。」
迎えに行ってからずっと言葉の節々が震えてる気がする。何が君をそんなに不安にさせてるの。
『うぉぬさん、』
「ん？」
『んー、うぉぬさん、』
「どうした？」
『……今日してくれませんか？』
え？してくれませんかって俺にはそういうことだとしか読み取れない。明日は土曜日でもちろん営業日だ。
『んー、……どうやったら上手に誘えるのかわからない。』
本当にそういう意味で合ってたのか。そんな切ない顔されたらたまらない。どうにか抱かずに済む方法はないかと2,3回キスを落とす。
『ん、……うぉぬさん、大好きです。』
キスをする前より熱を持った瞳で見つめられる。店のスケジュールとAの身体のことを思ってる理性とは裏腹に俺の身体も熱を持つ。
できるだけやさしくするから。
「A。愛してる。」
君が安心するならそれでいい。
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すずな(プロフ) - ゆにさん» ゆにさま、リクエストありがとうございます！お時間いただきますが、投稿をお待ちいただけたらうれしいです♡ (3月9日 21時) (
レス) id: 2b89f0e809 (このIDを非表示/違反報告)
ゆに(プロフ) - いつも楽しく読んでいます！☺︎もしよろしければ、妊娠発覚や出産時のお話も読みたいです...！ (3月8日 10時) (レス) id: 39bd297dc3 (このIDを非表示/違反報告)
すずな(プロフ) - N。さん» こちらこそ書くのが楽しかったです！目撃オッパを実兄にするかも迷ったんですけど、ハニさんはその場で喧嘩売りに行くだろうなぁと思って笑、ジスオッパを召喚しました〜！周りにイケメンが12人もいるだけで大変なのに……強く生きてウォヌさん！笑 (2月12日 17時) (レス) @page28 id: 2b89f0e809 (このIDを非表示/違反報告)
N。(プロフ) - リクエスト応えていただきありがとうございます！！私の言葉足らずな文にもかかわらず、、。素敵なお話にして下さり嬉しいです！女の子の周りイケメン多すぎて、きっと元彼も出る幕ないですよね。まず兄にぶっ飛ばされる笑 (2月12日 7時) (レス) id: 033fb33b6a (このIDを非表示/違反報告)
すずな(プロフ) - ゆにっとさん» 返信遅くなってごめんなさい！本編を最後まで読んでいただけてうれしいです！温かい読者の皆さまに支えられて、ここまで優しい物語が書けたと思っています♡短編集にはなりましたがこれからもご愛読いただけたら幸せです！ (2月11日 21時) (レス) id: 2b89f0e809 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すずな | 作成日時：2024年1月28日 9時
