とうもろこし〈JH〉 ページ3
おばあちゃんちでお休み中の妹のところに来るお兄ちゃんの話。13歳。
HM「よかったよかった。……はーいー、気をつけるんだよ。はーい。」
お昼を食べたばかりの重い体を引きずって縁側に寝そべる。けたたましい蝉の声にかき消されているけど、どうやら電話がかってきてたらしい。
HM「ジョンハンが駅に着いたらしいわ。よかったよかった。無事バスに乗れるといいけど。A、とうもろこしを収穫してきてくれるか。」
『はーい。』
今日から世間の学校は夏休みらしい。うちにも昨日夏休みドリルと大量のプリントが届いた。
……オッパに会うのは緊張する。こっちに来てから数か月、どう思われてるのかわからなくて怖くて全く話していない。おばあちゃんとオッパはたまに電話してるみたいだけど。
収穫してきたとうもろこしの皮を剥いて、適当な大きさに切る。蒸籠に入れて、火にかけて、ちょうど出来上がったとき、玄関の戸ががらがらと開く音がした。
JH「ただいまー。」
HM「はーいー。よく来たよく来た。」
JH「あれ。Aは？」
HM「久しぶりだから、緊張しとるんよ笑。そのうち出てくるわ。」
JH「ん〜、お出迎えしてくれると思ったのに！」
SC「お邪魔します！お世話になります！」
JS「これ、僕たちのお母さんからハルモニにお土産です。」
HM「あら素敵！どうもありがとう。暑いかったやろうに入って入って。」
……お兄ちゃん以外の男の人の声がした。三つだけ出してお盆に乗せてたグラスを一つ増やす。私は飲めそうにないから一つだけ。グラスには麦茶を注いで、おばあちゃんが昨日デパートに買いに行ってたゼリーを冷蔵庫から取り出す。
居間にはいないから、4人は洋間に入ったみたい。
ｺﾝｺﾝｺﾝ
HM「あら、Aちゃん、ありがとうね〜。」
『……どうぞ。』
きゅるきゅるとした優しそうな顔をしたお兄さんと目力が強いがっちりしたお兄さんと目があった。
HM「Aちゃん、挨拶。」
『じ、ジョンハンの妹のAです。……とうもろこし忘れてきちゃった。』
HM「こら、Aちゃん！」
久しぶりに人と会うのが怖くて、逃げるようにキッチンに飛び出してきてしまった。
JH「A、」
『……おっぱ。』
JH「元気だった？久しぶりだね。背が少し伸びたかな。」
私を追いかけて出てきたオッパはいつも通りの優しい声で頭を撫でてくれる。
JH「ごめん。びっくりさせちゃったね。あの二人はオッパのお友だち。すっげぇいいやつなんだ。大丈夫だから、一緒に戻ろう？」
小さい頃、一緒にお使いしてたときみたいに手を繋いでくれる。
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すずな(プロフ) - ゆにさん» ゆにさま、リクエストありがとうございます！お時間いただきますが、投稿をお待ちいただけたらうれしいです♡ (3月9日 21時) (
レス) id: 2b89f0e809 (このIDを非表示/違反報告)
ゆに(プロフ) - いつも楽しく読んでいます！☺︎もしよろしければ、妊娠発覚や出産時のお話も読みたいです...！ (3月8日 10時) (レス) id: 39bd297dc3 (このIDを非表示/違反報告)
すずな(プロフ) - N。さん» こちらこそ書くのが楽しかったです！目撃オッパを実兄にするかも迷ったんですけど、ハニさんはその場で喧嘩売りに行くだろうなぁと思って笑、ジスオッパを召喚しました〜！周りにイケメンが12人もいるだけで大変なのに……強く生きてウォヌさん！笑 (2月12日 17時) (レス) @page28 id: 2b89f0e809 (このIDを非表示/違反報告)
N。(プロフ) - リクエスト応えていただきありがとうございます！！私の言葉足らずな文にもかかわらず、、。素敵なお話にして下さり嬉しいです！女の子の周りイケメン多すぎて、きっと元彼も出る幕ないですよね。まず兄にぶっ飛ばされる笑 (2月12日 7時) (レス) id: 033fb33b6a (このIDを非表示/違反報告)
すずな(プロフ) - ゆにっとさん» 返信遅くなってごめんなさい！本編を最後まで読んでいただけてうれしいです！温かい読者の皆さまに支えられて、ここまで優しい物語が書けたと思っています♡短編集にはなりましたがこれからもご愛読いただけたら幸せです！ (2月11日 21時) (レス) id: 2b89f0e809 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すずな | 作成日時：2024年1月28日 9時
