袖〈JN〉 ページ18
片想いジュンさんとリュンヌの女の子(結婚前)
JN side
頭がひどくぼーっとして、ミキサーの音が頭に響く。通勤バスで酔ったかな。
WN「ジュナ、グラサージュお願い。」
JN「了解。」
いつもはるんるんしながらできる仕事もこなすことで精一杯だ。
『ウォヌさん！ジュンさん借りてもいいですか？』
Aちゃんに呼ばれるのはだいたい力仕事のとき。今日は力になれないかもなぁ。
JN「どうしたの〜？」
『はい、熱測ってください！』
JN「え、大丈夫だよ！」
『いいから！』
強引に電源のついた体温計を押しつけられる。
ﾋﾟﾋﾟｯﾋﾟﾋﾟｯ
え、38.3℃。
『見せてください！……やっぱり。帰れますか？しんどいですか？』
JN「うーん？」
ぺたぺたと僕の首筋や額に触れるAちゃん。ほんとAちゃんのことを好きなのが僕やウォヌじゃなかったら、取って食われてるよ？
熱があるって言われると急に力が抜けて怠くなる。
『少し上で休んでから帰りますか？』
WN「プティガトー完成したら俺が車で送る。」
二人に甘えて上で休むことにしたけど、3階まで階段で上がるのもやっとで、
『エレベーターなくてごめんなさい…』
JN「平気だよ。」
ウォヌさんが使っていいって言ってましたって、ウォヌのベッドに寝かしてくれる。
タオルで巻いてくれた氷枕とぬるめのポカリ。本当に体調崩しちゃったんだな笑。慣れないベッドと昼の光で寝るのは、なんだか保健室に似ている。
『お腹空いてますか？』
JN「ううん。」
『あとで、おじや作りますね！ゆっくり寝ててください。』
窓のカーテンをぴっちり閉めて、俺に布団を掛け直して離れようとするAちゃん。
JN「まって、」
咄嗟に袖を掴んでしまった。
JN「あの、その、えっと、……僕が寝るまでここにいて、ほしい。」
『え？』
JN「あ、ごめん。やっぱなし。ふふ、困らせちゃったね……。」
体調悪いのを自覚すると、寂しくて人肌恋しくて、そんなときに大好きな女の子がそこにいたら、手を伸ばしてしまう。
『えっと、ちょっとまっててくださいね。』
廊下に出て誰かに電話をかけるAちゃん。ん？ディノって言った？
『戻りました！ディノが一人で店番してくれるそうです。』
JN「え？」
『ここにいますよ。早く元気になってもらわないと困りますから笑。』
鈴のような笑い声が心地よくて眠気を呼ぶ。アルファ波でも出てるのかな。
ふわふわと手を伸ばして、Aちゃんの手に触れると戸惑いながら繋いでくれる。そういうことしちゃうから、僕みたいなのが勘違いしちゃうんだよ？
JN「Aちゃん、」
好きだよ。
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すずな(プロフ) - ゆにさん» ゆにさま、リクエストありがとうございます！お時間いただきますが、投稿をお待ちいただけたらうれしいです♡ (3月9日 21時) (
レス) id: 2b89f0e809 (このIDを非表示/違反報告)
ゆに(プロフ) - いつも楽しく読んでいます！☺︎もしよろしければ、妊娠発覚や出産時のお話も読みたいです...！ (3月8日 10時) (レス) id: 39bd297dc3 (このIDを非表示/違反報告)
すずな(プロフ) - N。さん» こちらこそ書くのが楽しかったです！目撃オッパを実兄にするかも迷ったんですけど、ハニさんはその場で喧嘩売りに行くだろうなぁと思って笑、ジスオッパを召喚しました〜！周りにイケメンが12人もいるだけで大変なのに……強く生きてウォヌさん！笑 (2月12日 17時) (レス) @page28 id: 2b89f0e809 (このIDを非表示/違反報告)
N。(プロフ) - リクエスト応えていただきありがとうございます！！私の言葉足らずな文にもかかわらず、、。素敵なお話にして下さり嬉しいです！女の子の周りイケメン多すぎて、きっと元彼も出る幕ないですよね。まず兄にぶっ飛ばされる笑 (2月12日 7時) (レス) id: 033fb33b6a (このIDを非表示/違反報告)
すずな(プロフ) - ゆにっとさん» 返信遅くなってごめんなさい！本編を最後まで読んでいただけてうれしいです！温かい読者の皆さまに支えられて、ここまで優しい物語が書けたと思っています♡短編集にはなりましたがこれからもご愛読いただけたら幸せです！ (2月11日 21時) (レス) id: 2b89f0e809 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すずな | 作成日時：2024年1月28日 9時
