ギャル。 ページ34
WN side
MH「ちょっと渋滞してるかも。」
夕方からはスケジュールがあるから珍しく午前中に出発した。今日は寒いけど天気がいい。ミョンホと一緒に美術館に向かっていて今はミョンホが運転してくれている。
「まだ通勤ラッシュだったかな。」
ミョンホが連れていってくれる美術館はハズレがない。
「今日行くのはどんな展覧会？」
自分で絵を描くミョンホはアーティストや作品にも詳しい。すごく楽しそうに説明するのを聞くと、わくわくがどんどん大きくなる。
ピコンッ
A(一面の雪景色の写真)
雪…？東京じゃないな。
ウォヌおはよう。どこ行ってるの?
A青森に向かう新幹線の中です。
あおもり...？地図を調べてみたら、東京よりだいぶ北の方らしい。
ウォヌ韓国に来たのかと思った。
A再来週ですよ〜
もうすぐ会えることに場所も忘れて頬が緩んでしまう。
MH「ウォヌヒョン、最近楽しそうだね。」
「そう？」
MH「ジュニヒョンがウォヌヒョンが猫に懐かれたって言ってて羨ましいって言ってたけど。」
「ふふっ、ジュニが？」
MH「その猫ちゃんもヒョンのことが好きなの？」
「うーん、まだ俺の一方通行だけど、興味は持ち出したってところかな。」
波長が合うミョンホに誤魔化すのも無茶だからやんわり伝える。
MH「ウォヌヒョンみたいな人に優しくされたら好きになるに決まってるよ。」
「ふふっ、珍しく強気だね？
ドギョムとミンギュに似てきた？」
MH「僕たちは3人ともギャルらしいから笑」
余韻に浸りながら美術館のカフェで珈琲を飲む。
ミョンホは撮った写真を眺めたり、あの作品がカッコ良かったと話している。
ピコンッ
A青森に着きました!
雪に包まれた大きな彫刻と女の子の後ろ姿。
ウォヌ写ってる女の子はAさん?
Aはい!恥ずかしいけどいい写真だったので。
「ふふっ」
MH「猫ちゃん？」
すぐテンションが上がるミンギュやスングァンと違ってミョンホなら騒がないだろうから写真を見せる。
MH「ヒョンはその人のどこが好きなの？」
「うーん……自分が好きなものにまっすぐなところかな。」
MH「いいなぁ。僕も恋したいなぁ。」
「ミョンホはいい子だから、そのうち出会うよ。」
恥ずかしそうにはにかむミョンホ。
MH「ん、カップ片付けちゃうよ。」
「ありがとう。帰りは俺が運転するよ。」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 444人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：すずな | 作成日時：2023年11月20日 16時
