空腹。 ページ24
MG side
MG「ん...！よし！」
ナムルの味付けが上手にできた！
ヤンニョムのたれも混ぜたし、油も温め始めた。
あとは帰ってきたら、揚げ始めるだけ！
カチャカチャ ガチャッ
MG「おかえりー！！」
キッチンから玄関に向かって、大きめの声で言う。
SG「お邪魔しまーす...？」
MG「ん？スングァン？
あれヒョンは？」
SG「自分の部屋...？行っちゃった。」
え、
いつもは一回リビングに来て、お茶飲んでから部屋に入るのに。
スングァンと一緒に首を傾げる。
MG「体調悪いとか？」
SG「朝は二日酔い残ってたみたいだけど、さっきは元気だったよ？」
うーん。
廊下に出るとヒョンの部屋のドアが少しだけ開いている。
静かにドアの前まで行くとスングァンも後ろを着いてくる。
MG「……手紙？ファンレター？」
できるだけ小さい声でスングァンに話しかける。
それでもこんなすぐに読むことあるか？
SG「うーーん
……あ、さっきポスト寄ってきたけど………？」
一応、週一くらい確認はするけど、役所以外から来ることはない。
「……ふふっ」
笑った！？
SG「誰からだろ」
MG「ヒョンに文通するような友だちはいないけど...?」
わっ！？
急に体の向きを変えるウォヌヒョン。
びっくりしてリビングまで戻ってきちゃった。
MG「………うぉぬひょん最近なんか変だったよね。」
SG「僕も思ってたけど、今日はもうおかしくなかったよ。ほとんどいつも通り。ちょっと寂しそうな気もしたけど、二人だけだったからじゃない？」
うーーーん。
一緒に住んでるのにヒョンのことなんもわからないよ…。
SG「ねぇ、ミンギュヒョン……」
スングァンが真剣そうに見つめてくる。
MG「ん？」
SG「僕……お腹が空いて死にそう。」
………はい？
MG「なにそれ！？
もっと真剣なことかと思ったんだけど？？」
SG「はー？死にそうなんだよ？真剣に決まってるじゃん！」
MG「わかったよ。今から揚げるから待ってて。」
SG「わ〜！ミンギュヒョンほんと優しい！」
ほんとスングァンは食べることしか考えてないんだから。
油に火をつけて、とりあえずこれで小腹を満たせとスープを淹れてあげる。
ガチャッ
WN「ん、美味しそうな匂い」
MG「ヒョン！帰ってきたらまず俺にただいまでしょ！？」
WN「ごめん」
MG「もう！今揚げ始めたところだからもうちょっと待ってて！」
とりあえず俺はいつも通りいる。それがヒョンにとっても一番いいんでしょ？
……多分。
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作者名：すずな | 作成日時：2023年11月20日 16時
