空色の封筒。 ページ21
WN side
頭が痛い。昨日飲み過ぎた。
ヒョンたちと彼女の話をしたことまでは覚えている。
SG「おはようございまーす！」
今日はスングァンと俺で雑誌の撮影。珍しい組み合わせだ。
SG「あ！ウォヌヒョン！！」
「おはよう、スングァン」
SG「昨日ずいぶん飲んでたってハニヒョンが言ってたけど大丈夫？」
「...頭痛い」
SG「あーちんちゃ！今日は元気なコンセプトだっていうのに！」
俺はさわやかなブルーのデニムのセットアップ。
スングァンはオーバーオールにビタミンカラーのバケットハットが本当によく似合ってる。
「撮影始めまーす！ウォヌさんとスングァンさん入りまーす！」
スタッフさんの挨拶で撮影が始まる。
その後、2回衣装替えをして無事終了した。
スングァンは1着目のバケットハットが気に入ったみたいでスタイリストさんに買取できないか聞きに行ってる。
SG「わーヒョン！僕のこと待っててくれたの？」
スングァンが戻ってきたから駐車場まで歩く。
「帽子似合ってたな。」
SG「ちんちゃ？うれしい〜。すっごい可愛かったから買い取っちゃった！僕がネイビー以外被るの珍しいでしょ？」
「スングァンは明るい色が似合うからな。」
スングァンはちょっと褒めただけで犬が駆け回るように喜んでくれる。
マネヒョンが車を回して、乗りやすいところに停めてくれた。
WN・SG「「お願いしまーす」」
え？
「スングァンは向こうの車だよ？」
SG「今日ミンギュヒョンから夜ご飯食べにおいでって連絡来たんだけど。ヒョン聞いてないの？」
「聞いてないな...」
あの大型犬...また言い忘れてるな...
SG「今日僕が行ったら、あんまり良くない？」
いけない、可愛い弟に不安げな顔をさせてしまった。
「突然だったからびっくりしただけ。おいで。」
そう言って頭を撫でるとスングァンはうれしそうな顔をする。
移動中もスングァンは、ホシヒョンがなんとかディノがどうとかいっぱい話してくれて楽しい。
「着いたぞ。」
WN・SG「「ありがと、ヒョン。」」
「あ、ごめん。ポスト寄りたい。」
SG「はーい。」
スングァンをエントランスで待たせて、ポストを確認する。
どうせ空っぽか、役所から何かの確認ハガキが来てるくらいだろう。
カチャ
かすみ草の銀の箔押しが施された空色の封筒が届いている。
「......俺宛だ。」
裏返して、差出人を見る。
「....Tokyo……トウキョー！？」
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作者名：すずな | 作成日時：2023年11月20日 16時
