ソジュ。 ページ20
WN side
3人でソジュを数本空けた。
ヒョンたちは顔が赤くふわふわとした話し方になっている。
JS「で、僕たちの可愛いウォヌは誰を好きになったの？」
...でも、酒には強いから頭はしっかりしてるし、記憶もとばなさい。
今の俺には都合が悪い。
「日本でハニヒョンと出かけた日に」
JS「え！日本？？」
誰かまでは知ってるユンジョンハンがニヤニヤしてる。
「日本橋の本屋さんに行ったんだけど、そこの店員さん。」
JS「わーあいごー、一目惚れしたんだね？」
「...一言二言話しただけなのに、馬鹿みたいだろ？」
JS「全然！ウォヌが恋かー。うれしいなぁ。」
JH「で、リハーサルの日はどこ行ってたんだよ。」
ここからが本題だとでも言うようにジョンハンが見つめてくる。
「一回忘れようとしてみたんだけど、やっぱり諦められなくて。」
JH「うん。」
「次の日、また店まで行った。」
JS「わーちんちゃ？？」
「連絡先を書いた紙を持って店の前で待ってみたんだ。何時に出てくるか、今日いるのかもわからないのに。」
ソジュを一杯煽る。
JH「それで...?」
「40分くらい待ってたら、彼女が店から出てきた。俺に気づいてくれて、紙も渡せた。」
この10日間の俺の様子を見て、ジョンハンはうまくいかなかったと思ってたんだろう。一気にいつものきらきらとした笑顔になった。
JH「すごいじゃん！！」
JS「よくやったよ！ウォヌ！！」
シュアヒョンも大きな目をさらに開いてから、笑顔で俺の頭を撫でてくれる。
「でも、連絡が来ないんだ。」
JH・JS「おーあいごー」
...二人揃って言うな、もっと傷つくだろ。
「やっぱ怪しいし、捨てられたかな。」
冗談めかして笑って誤魔化す。
JH「...ウォヌや、連絡先って何を書いたの？」
WN「カトクのIDだけど...?」
ジョンハンが苦虫を噛み潰したような顔になる。
JH「あー、ウォヌ言いにいくいんだけどさ。」
「うん...?」
JH「日本じゃカトクは主流じゃないんだよ。」
え……これは大誤算。
JH「LINEの方が使われてるから、多分彼女も使ってない。だから連絡ができないんだろ。」
「やらかした…」
やけくそになってソジュを注いで飲んだ。
何杯飲んだのか、どうやって帰ったかも覚えてない。
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作者名：すずな | 作成日時：2023年11月20日 16時
