ラーメン。 ページ16
WN side
MG「おぬよん！邪魔！」
痛い。リビングのカーペットに転がってたら、ミンギュに掃除機で小突かれている。
日本公演から帰ってきて二日、明日まで束の間のオフだ。
いつもなら1日中ゲームをしたり、ドラマやシリーズものの映画を一気に観るけど、何も手につかない。
ミンギュは朝から家事をしてくれていて、午後からは妹と遊びに行くらしい。本当に良くできた大型犬だ。
「...五日も経ったのに」
何の連絡も来ない...
流石に怪しいと思われて、ゴミ箱に捨てられたかもしれない。想像したくないけど、俺だったらそうするかもしれない。
MG「もう！自分の部屋でゲームでもしたら？？帰ってきてからゲームしてないじゃん、おぬよんじゃないみたい！」
む...失礼な。
MG「ご飯も全然食べてないじゃん！ほんっとに俺がいなきゃ何もしないんだから！あと1時間したらラーメン作ってあげるから部屋に帰った帰った！！」
ミンギュに引き摺るように動かされて、部屋に帰った。
うるさいけど本当に良いやつだな。
スマホを見るとホシからカトクが届いている。
スニョンジムいかない?どうせゲームしかしてないんだろ!
ゲームも手につかねぇよ。
ウォヌ14時くらいでいいか?
スニョンおっけー!じゃあ後でなー!
帰ってきたばっかなのにトレーニングか...
...気を紛らわすのには丁度いいのかもしれない。
そのままトレーニングできるようにジャージに着替えて、替えのスウェットを鞄に入れる。靴は...リビングのキャリーに入れっぱなしか。
MG「え！ひょん着替えてる！出かけるの？」
靴を回収して鞄に入れる。
洗い物をしてるミンギュが台所から話しかけてくる。
「ホシとジム行ってくる」
MG「え！ラーメンは？」
「食べるよ。」
わかったーとうれしそうに言うミンギュ。
あんまり家事が得意じゃない俺と何故か家事が得意なミンギュ。
文句を言いながらも、ほとんどの家事をやってくれる。
...俺だって風呂洗いくらいするけど。
「...腹減った。」
MG「も〜！これが終わったら、作るからちょっと待ってて！ほんとわがままなんだから。」
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作者名：すずな | 作成日時：2023年11月20日 16時
