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ほっぺた。 ページ13

You side

夢だろうか。


『痛っ』


ちゃんとほっぺたは痛い。

昨日よりラフな格好をしたお兄さんが店の前にいて、連絡先を書いたメモを渡された。
受け取って逃げるように店内に戻ってきてしまった。
何やってんだ、A。お兄さん、呆れたかな。失礼なことをしてしまった。私のこと待っててくれたのかな。何分くらい待っててくれたんだろう。...本当に私で合ってたのかな。
考えれば考えるほどうれしさと不安が入り混じる。

いつのまにか足はバックヤードに帰ってきてた。
よかった、まだいた。


『高橋くん!』

TK「え??Aさんさっき帰ったんじゃないですか?」

『夜ごはん食べに行かない?奢る。あ、明日朝早い?』

TK「いや、2限からだからいいですけど。...川上さんも行きますか?」

KW「あたしはいいよ。若い子だけで行ってきな〜。」

『よし行こう!川上さんおつかれさまでした〜』

TK「え、あ、おつかれさまでした!」


高橋くんが戸惑いながら、ついて来てくれる。
え、まってこれって、パワハラ?アルハラ?まだ飲ませてないけど、うわーパニクって勢いで連れて来ちゃった。


『ごめん、無理矢理連れて来ちゃったよね...。やっぱ帰ろうか』


大きなお目目をまん丸にして3秒、ぷっと吹き出す高橋くん。


TK「Aさん馬鹿だなぁ。迷惑なんかじゃないですよ。タダ飯食べれてラッキーってくらいしか考えてませんから笑。メシ代くらい相談乗ります。いきましょう。」


本当にいい後輩を持った。泣きそう。


『高橋くんが就職難になったら、絶対私が上にかけ合うからね〜!』

TK「なんのことですか笑」

烏龍茶。→←マフラー。



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作者名:すずな | 作成日時:2023年11月20日 16時

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