検索窓
今日:2 hit、昨日:2 hit、合計:1,946 hit

君へのメッセージ6 ページ7




僕の予感は当たっていた。


「なんかさ、昨日のお前の態度が気に食わなかったんだってよ」


そこまでは普通に聞いていられた。


けど、内心は少し怖かった。


でも、次の一言は____


「昨日みたいなお前だったら嫌いだわってキレてたぞ」


____僕の胸に深く深く…突き刺さった。


まるでナイフで刺されたように心が痛み、


目じりが熱くなるのが感じられた。


千秋の前では絶対に泣きたくない、


こんな顔見せられない。


今にも涙が溢れそうな目を上へと背け


机に頬杖をついた。


「あいつが来たら謝っておけよ」


「…うん……」


震える声でそう答えた。











___きっと、


この時から僕の心は


君から遠ざかっていった。


「お前なんて嫌いだ」


千秋を通して伝わったその言葉が


それまでの不安と葛藤を巻き込んで


僕の心へと突き刺さる。


それからというもの、


優奈のことが信じられなくなった。


「あいつはきっと僕のことなんて嫌いなんだ」


そう思い始めた。

君へのメッセージ7→←君へのメッセージ5



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (8 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
2人がお気に入り
設定タグ:氷愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:氷愛 | 作成日時:2013年2月13日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。