ごは奢り ページ5
そんなことを思い出しているとドリンクは全部作り終わっていた。
「はぁ…なんか疲れたな。久々に人に向けてあんなに言った気がする」
先にドリンクとタオル体育館に置いておこう。
そのほうが効率いいよね!!(多分)←
私はまた体育館へ向けて歩いた。
.
ドリンクとタオルを置いて制服からジャージに着替えて私の代わりにスコアを取っていた一年生に声をかける。
「ごめんね、遅れちゃって。
スコアは私がやるから練習してて?」
「あ、はい!!じゃあ、お願いします!!」
…うん、可愛い。
一年生って素直だから可愛いんだよねー。
それに比べて二年、三年は…
どこで道を間違えたのだろう。←
あの子、二軍の子かな?
くせっ毛だったな……あ、
私の頭には今一番会いたい人の顔が浮かぶ。
「京治…」
…今度はいつ会えるんだろう。
お互い部活に入って休みの日も練習練習で全然時間がとれない。
ほんとに、早く会いたいよ京治。
「あっ!!A危ない!!!!」
「…え?」
私は顔を上げるとすぐ近くにボールが…
スパァンッ
「っ…!!」
確実に当たると思っていたボールが弾き返された。
「…大丈夫ですか、Aさん」
そこには普段はやる気がそんなに感じられない無気力な国見くんがいた。
「あ、え、うん!!大丈夫!!…国見くんこそ大丈夫?」
「…まぁ、大丈夫ですよ」
その割にはめっちゃ腕赤いけど!?
ほんとに大丈夫なの国見くん!?
「わ、国見ちゃん大丈夫!?腕真っ赤っかだよ!?」
「はい、大丈夫です。なんともありませんから」
そして、国見くんはコートに戻って行った。
「…A、大丈夫?怪我してない?
ごめんね、俺のミスで……」
「大丈夫だって、心配するなら国見くんにしてよ。
…徹がミスするなんて珍しい」
いや、ほんとにびっくりしたわ。
「うーん…まぁ、考えごとしてたからかな。
集中力途切れちゃって、」
あー、なるほどね。
なに奢ってもらおうか考えたんだ。はいはい。←
「そう。じゃあ、また集中して練習練習ー!!」
そう言って私は徹の背中を押す。
.
「はい!!じゃあ、今日はこれまで!!片付けするよー」
徹が声をかけてみんなボールやらネットを片付け始める。
なんか徹が上機嫌なのはもう奢ってもらうもの決まったのかな?
さっさと片付けてビニコンダッシュしよ。←
.
「やったー!!Aありがとねー!!」
「…徹のやつ新発売の高いアイス買わせやがって」
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麻香(プロフ) - ウサギくんさん» コメありがとうございます!!励みになりますヾ(*´∀`*)ノ (2017年3月16日 20時) (レス) id: 7d969b234f (このIDを非表示/違反報告)
ウサギくん(プロフ) - この小説最高です!!更新楽しみにしていますd(ゝω・´○) (2017年3月16日 20時) (レス) id: 0c41d29189 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:麻香 | 作成日時:2017年1月28日 21時