月で繋がっていよう【赤葦京治】 (ページ33)

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さんじゅうさんは赤葦くんと一緒!! ページ33

「もちろん!!」

「あと、おでこ少し赤くなってるけど。ぶつけたの?」

京治は私の額を指差す。

「あっ、うん。バスに乗ってるとき前の席にぶつけちゃってさ」

「そんなにたいしたことじゃなさそうだね。
じゃあ、案内するよ」

「うん!!」

「うわぁ…アカアシくん普通にイケメンじゃん…」

「及川もう諦めるしかないな」

「いや、諦めるってコイツ彼女いるだろ」

そんな会話を耳にはさみ京治に案内される。

＊

「ここがマネージャーの部屋ね。各校一緒だから

あ、あと俺らの部屋と1番近い部屋だよ」

「え、ほんと!?」

「うん。空き部屋とか挟んで4つ隣ね」

「わかった。ありがとうね案内してくれt…ん、」

私の唇になにかが触れた。

「やっとできた。Aとキス」

京治はふわりと優しく微笑んで言った。

「…私もずっとしたいって、京治に触れたいって思ってたよ」

京治と目線が絡む。

そして、どちらともなくまた唇を重ねる。

今度は深いの。

「んっ、ぁ、…け、いじっ」

「っ、ん…A、」

口を離すと私達の間に透明な糸が。

「…顔真っ赤だけど」

そう言うと京治は私の頬に手を添える。

それにびっくりして私は体をﾋﾞｸｯと揺らす。

「………嫌だった?」

眉を下げて聞いてくる京治。

「いや、ごめん…違うの、久々でびっくりしちゃって」

「ならよかった」

そして京治は私を抱きしめた。

もちろん私はそれに応えて抱きしめ返すわけで。

「……やっぱり安心するな。京治といると」

「…俺もだよ」

そう言うと京治は私を抱きしめていた腕を解く。

「じゃあ、荷物置いて体育館行こうか」

「うん」

私はマネの部屋に荷物を置いて京治と体育館へ向かった。

＊

体育館へ行くと既に音駒、梟谷、烏野、青城…全校揃っていた。

「あかーし、遅かったな!!さっさと試合始めんぞ!!」

「遅れてすいません。Aと愛を育んでいたので」←

「はっ!?ちょっと京治!?」

なにを言い出すんだ急に。

京治の馬鹿っ!!

「愛を…はぐくむ……?」

いや、なんか木兎くん反応しちゃってるけど。←

「どーせキスやらなんかしてたんだろ」

黒尾くんんんん!!←

確信犯だよ絶対!!黒尾くん確信犯!!←

「嘘ではないでしょ?」

「ぅ、…まぁそうだけどさ」

「じゃあ、Aはマネの仕事頑張ってね」