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「えー、とだな。まずは名前を教えてくれないか？」
低く落ち着いた声がショッピの耳に届く。しかし落ち着いているもののどこか困惑を含んでいるようにも聞こえたその声の主に視線をやると、困ったように眉を下げながら口元を歪ませ、Aとは違う深い赤がショッピのことを見ていた。
威圧感を与えない為に出来る限り柔らかい表情を意識したグルッペンだったが、それぞれの表情がバラバラすぎてどこかから笑い声が聞こえる。
「……ショッピ、っす」
「えーショッピくん、でいいか？」
「あ、はい」
どこかぎこちない会話をする二人に、進まないとAが前に出る。
「はいはい！」
「どうしたA」
「とりあえず私が説明するね？」
「……頼んだ」
グルッペンも話が進まないと感じていたのか、Aの申し出に安堵した表情へと変わった。
「まず、今日も倒したよ！成功した！その時異形に追いかけられてたのがショッピくんで。……ショッピくん、あの異形見えてたよね？」
「異形って、あの化け物ですか」
「そうそう」
「あれって、なんなんですか……？はじめて見たんですけどなんで俺が狙われたんです？」
今思い出しても身体が震える。二十年と少し生きてきたけれど、あんな化け物を見たのも追いかけられたのも人生で初めてだ。出来ればこんな経験したくなかった。
「異形や」
ショッピの言葉に答えたのは、眠たそうに欠伸をしていたコネシマだった。
「だから、その異形ってなんなんすか。コネシマさんはなんで知ってるんですか。もっとわかりやすく説明してもらえます？」
「元人間。自 殺した人。ショッピくんも教えられてきたやろ、自 殺だけはするなって」
「は……？確かにそうですけど、……あんな化け物になるなんて聞いてないです」
「普通の人間には見えんしな」
相変わらず簡単な言葉でまとめられた説明に、脳が追いつかない。何を言っているんだと否定したくなるが、あの化け物を自分の目で見てしまったあとでは否定する言葉も出てこなかった。
コネシマは自分のやることは終わったと思ったのか、寝るわ、とだけ言って部屋から抜け出してしまう。そんなコネシマに、二つのため息が重なった。
「シッマ説明不足すぎるやろ……」
「あいつ自由すぎひん？」
小さな声で囁き会うのはシャオロンと鬱先生だ。
自分を助けたAとゾムに助けを求める視線を送るが、それはAがグルッペンを指さしたことにより一周まわって戻ってきた。
「説明、してくれますか」
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うみ - 表現の仕方とか大好きです！ついつい読むのに熱中しちゃいます。これからも頑張ってください！！ (2019年10月27日 0時) (
レス) id: c63ddd2bb5 (このIDを非表示/違反報告)
雨の止まない街(プロフ) - 初コメ失礼します。皆さんの能力設定好きです。陰ながら応援しておりますので無理をせず更新していって下さい。コメント、評価に関してはとても同感です^^ (2019年10月19日 16時) (レス) id: 73a1ddffb6 (このIDを非表示/違反報告)
うにゅ@最近某戦争屋さんにハマった(プロフ) - コメント失礼します！、私は正直語彙力のなさから上手くは言えないのですが、評価やコメントを欲しいって思ってもいいと思います！、褒めて伸ばすって言葉もあるくらいですから！、もしかしたらこの作品をあまり好きじゃない人もいるかもしれないけど、私は大好きです！ (2019年10月16日 7時) (レス) id: aa182fc6be (このIDを非表示/違反報告)
作者(プロフ) - 桜藍さん» コメントありがとうございます。頑張って設定を考えたのでそう言って頂けるととても嬉しいです。慣れない書き方をしているのでおかしいところだらけですが.......。能力も今後明らかにしていきますのでお楽しみください。ありがとうございます。 (2019年10月15日 20時) (レス) id: 7f43ca59ce (このIDを非表示/違反報告)
作者(プロフ) - 紫陽花さん» コメントありがとうございます。彼が主人公に選ばれた理由は単純にツイッターアンケートと作者の書きやすさからですが楽しんでいただいてるようで何よりです。これからも更新頑張りますのでよろしくお願いします。 (2019年10月15日 20時) (レス) id: 7f43ca59ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：作者 | 作成日時：2019年10月13日 0時
