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――ショッピが地下室にて訓練を行っていた頃、オスマンとエーミールは街の中を散策していた。
二人は革靴を鳴らしながら、主に煉瓦造りの家が建ち並ぶ路地を歩いていた。不審に見られないよう細心の注意を払いながら、周囲を疑り深く確認する。
「安全ですねぇ」
「いいことやん」
街に出て立ち話をしている夫人の横を通り過ぎても気になるような会話は聞こえてこない。思わずエーミールがそう呟いてしまうのも無理はなかった。
予定していた場所は既に一通り回ってしまっていた。さてどうするか、と二人が顔を合わせて道の端で立ち止まる。
「そろそろおやつの時間やん」
オスマンが自身の左腕に付けられた時計を確認して言う。エーミールは次に飛んでくる言葉を予想して、思わず笑ってしまった。
「気になってたところあんねん、行かん？」
「いいですよ」
「ふふん、こっちめう〜」
エーミールから了承を得たオスマンは機嫌良さそうに足取りを軽くする。エーミールの腕を引っ張って早く、早くと急かしているようだった。
相変わらず聞こえてくる会話に不穏な言葉もなければ不穏な雰囲気も漂っていない。取り越し苦労だったか、と自身の頭の中も仕事から休憩へと切り替えた。
「待ってください、お店は逃げませんよ！」
いつの間にか掴まれていた腕は解放され、小走りとなって随分と前に進んでいたオスマンに慌ててエーミールは後を追う。
人様の迷惑にならない程度に、しかしきちんとオスマンに聞こえる声で叫べば、オスマンは足を止めくるりと身体を回転させエーミールと向き合う。その表情はどこか不満げだ。
「お店は逃げへんけどスイーツはなくなるかもしれんやん」
「限定品ですか？」
「違うで」
「だったら逃げないじゃないですか」
「そうやねんけど、違うねん。気持ち的なやつが」
オスマンの言葉の意味がわからなくもないエーミールなのでわかります、と同意をしておく。しかしエーミールは急ぐつもりもないのでオスマンに追いついた今、歩みを早める気は一切なかった。
それを察しとったオスマンは渋々エーミールの歩調に合わせる。
自分の食べたいものは確かに限定品ではないし、余程のことがない限り売り切れになる事もないということを知っている。早くありつきたい気持ちはあるが、オスマンはエーミールと並んで歩くこの時間が嫌いではなかった。
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めちゃくちゃ支離滅裂な気がするんで熱が下がったら(恐らく)(多分)(いつか)修正します。
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うみ - 表現の仕方とか大好きです！ついつい読むのに熱中しちゃいます。これからも頑張ってください！！ (2019年10月27日 0時) (
レス) id: c63ddd2bb5 (このIDを非表示/違反報告)
雨の止まない街(プロフ) - 初コメ失礼します。皆さんの能力設定好きです。陰ながら応援しておりますので無理をせず更新していって下さい。コメント、評価に関してはとても同感です^^ (2019年10月19日 16時) (レス) id: 73a1ddffb6 (このIDを非表示/違反報告)
うにゅ@最近某戦争屋さんにハマった(プロフ) - コメント失礼します！、私は正直語彙力のなさから上手くは言えないのですが、評価やコメントを欲しいって思ってもいいと思います！、褒めて伸ばすって言葉もあるくらいですから！、もしかしたらこの作品をあまり好きじゃない人もいるかもしれないけど、私は大好きです！ (2019年10月16日 7時) (レス) id: aa182fc6be (このIDを非表示/違反報告)
作者(プロフ) - 桜藍さん» コメントありがとうございます。頑張って設定を考えたのでそう言って頂けるととても嬉しいです。慣れない書き方をしているのでおかしいところだらけですが.......。能力も今後明らかにしていきますのでお楽しみください。ありがとうございます。 (2019年10月15日 20時) (レス) id: 7f43ca59ce (このIDを非表示/違反報告)
作者(プロフ) - 紫陽花さん» コメントありがとうございます。彼が主人公に選ばれた理由は単純にツイッターアンケートと作者の書きやすさからですが楽しんでいただいてるようで何よりです。これからも更新頑張りますのでよろしくお願いします。 (2019年10月15日 20時) (レス) id: 7f43ca59ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：作者 | 作成日時：2019年10月13日 0時
