◇ ページ16
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ゾムから拳銃――正しくは
「使い方はわかる？」
「なんとなくは」
「じゃあとりあえずシッマ撃とっか！」
なんとも元気に提案するシャオロンに、ショッピは内心引いていた。確かにコネシマは死ぬことは無いが怪我はするはずだ、と過去の記憶を呼び起こす。が、途中でやめた。
そもそも初めて拳銃に触れたただの一般人であったショッピがいきなり人に向けて撃つなんて出来るわけが無い。
「シャオロン難易度高すぎるから！ちょっと待ってねー！的用意する」
離れたところで会話を聞いていたAは白い紙に円を描いていく。
撃たれそうになっていたコネシマはその事を危惧するでも注意を入れることも無く、――ただのんびりとした雰囲気を纏い立っていた。むしろやることが無くて暇をしているぐらいだ。
円を何重にも描いたAは、コネシマの方へ歩きその後ろの壁に画鋲でセットする。一枚しか準備はしていないが一度しか撃てない訳でも無いので大丈夫だろう。紙が穴だらけになれば交換すればいい。
「おっけー！」
コネシマと一緒に的から離れたAは、ショッピに発砲を許可する。
数歩ショッピから離れたゾムとシャオロンは、ゆっくりと構えるのを眺めていた。
ショッピは実際に拳銃を扱ったことはない。しかし、扱い方は警官が使っているのを何度か目撃したことがあるし、恐らく大丈夫だろうと的の中心を狙う。
標準の合わせ方なんて知らない。けれど的の中心である黒く塗り潰された円はしっかりと見えているし、大丈夫、と深呼吸をする。
緊張から無意識のうちに身体に力が入るのを、ゾムとシャオロンはしっかり感じ取っていた。
ショッピが落ち着くために目を閉じて、数秒。ゆっくりと瞼を持ち上げて、的の中心をまっすぐと見て――引き金を引いた。
パァン。軽い、けれど大きな音がショッピの耳を劈く。反動で尻餅をつくことはなかったが身体を支えるために数歩後ろへ退いた。
ショッピの近くにいた二人は音に驚くことも顔を顰めることなく撃たれた的を真っ直ぐに見ている。ほぅ、と声を零したのはどちらだろうか。
「やるやん！」
的を見ていたゾムはショッピに顔をやり、笑顔で褒める。しかしショッピは呆然と、真ん中より少し下に空けられた穴を見つめるしか出来なかった。
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うみ - 表現の仕方とか大好きです！ついつい読むのに熱中しちゃいます。これからも頑張ってください！！ (2019年10月27日 0時) (
レス) id: c63ddd2bb5 (このIDを非表示/違反報告)
雨の止まない街(プロフ) - 初コメ失礼します。皆さんの能力設定好きです。陰ながら応援しておりますので無理をせず更新していって下さい。コメント、評価に関してはとても同感です^^ (2019年10月19日 16時) (レス) id: 73a1ddffb6 (このIDを非表示/違反報告)
うにゅ@最近某戦争屋さんにハマった(プロフ) - コメント失礼します！、私は正直語彙力のなさから上手くは言えないのですが、評価やコメントを欲しいって思ってもいいと思います！、褒めて伸ばすって言葉もあるくらいですから！、もしかしたらこの作品をあまり好きじゃない人もいるかもしれないけど、私は大好きです！ (2019年10月16日 7時) (レス) id: aa182fc6be (このIDを非表示/違反報告)
作者(プロフ) - 桜藍さん» コメントありがとうございます。頑張って設定を考えたのでそう言って頂けるととても嬉しいです。慣れない書き方をしているのでおかしいところだらけですが.......。能力も今後明らかにしていきますのでお楽しみください。ありがとうございます。 (2019年10月15日 20時) (レス) id: 7f43ca59ce (このIDを非表示/違反報告)
作者(プロフ) - 紫陽花さん» コメントありがとうございます。彼が主人公に選ばれた理由は単純にツイッターアンケートと作者の書きやすさからですが楽しんでいただいてるようで何よりです。これからも更新頑張りますのでよろしくお願いします。 (2019年10月15日 20時) (レス) id: 7f43ca59ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：作者 | 作成日時：2019年10月13日 0時
