硝子の瞳が僕を見る ページ15
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ショッピの歓迎会を開いた次の日、午後三時。
ショッピ、コネシマ、ゾム、シャオロンとAは地下で訓練を行っていた。
シャオロンとゾムが戦い方を教え、コネシマがその的になり――出来る限りの防具は付けている――Aがそれを観察し、口を挟む。
しんぺい神曰く対象の物の速度を変えるとの事なので、まずは手始めにどんなものが対象なのか、いくつ対象に含まれるのかを知るためにショッピの周りでは色んな物が飛び交っていた。
能力の使い方すら知らないというショッピなので本人に危害を与えないように、しかし危機感から能力が使えるようにギリギリの場所を狙って。
初めは簡単な小さなものから次第にナイフや銃弾といった間違えれば命を奪うものまで。
――しかしショッピはそれを、一度も失敗することなく進む時間を遅めた。
これにはその場にいたコネシマを除いた人間が目を丸くして驚いた。コネシマだけは少し離れた場所でじっとショッピを見つめて、驚く面子を無視して豪快に笑う。
「ショッピくん練習してきたやろ！」
「……何言ってるんですか」
「練習してたん？」
「……、まあ、はい」
気恥しそうに、しかし隠そうと思っていたことを見通されてしまったショッピは恨めしそうにコネシマを睨みながら、他の人間から視線を逸らす。
その様子を見てシャオロンは随分と器用なことするなあ、と小さく笑いながら呟いた。
「能力の使い方わかった？」
「だいたいは。今のところ百発百中っす」
「え、すご」
「凄いやん！シャオロンなんか未だに制御出来んくて色んなもん壊すのに」
「それ今言う必要あった……？」
「シャオロンさん制御できないんすか」
「で、出来ひん時もあるだけやし！」
仲睦まじく言い合う彼らを他所に、Aは一つの拳銃を取り出す。そしてそのままショッピの方へと投げた。
Aの行動が視界に入っていたゾムは気づいていなかったショッピの変わりに受け取る。
「え、拳銃……」
「ナイフもあるけど、まずこっちやろ。ショッピくん撃ったことある？」
「いやないですけど。なんでそんなん使うんですか？」
「異形倒すやろ？あれ割と能力関係なく倒せんねん。ゾムも基本的には普通のナイフ使っとるし」
「えぇ……」
「そうじゃなきゃ空気になるだけの俺がどうやって倒すん」
笑いながら話すゾムに確かに、とショッピは納得する。あの時――ショッピが助けられた時――だってあの異形は首を真っ二つにされていた。あれはナイフを使っていたのかと、今更ながら教えられることとなった。
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うみ - 表現の仕方とか大好きです！ついつい読むのに熱中しちゃいます。これからも頑張ってください！！ (2019年10月27日 0時) (
レス) id: c63ddd2bb5 (このIDを非表示/違反報告)
雨の止まない街(プロフ) - 初コメ失礼します。皆さんの能力設定好きです。陰ながら応援しておりますので無理をせず更新していって下さい。コメント、評価に関してはとても同感です^^ (2019年10月19日 16時) (レス) id: 73a1ddffb6 (このIDを非表示/違反報告)
うにゅ@最近某戦争屋さんにハマった(プロフ) - コメント失礼します！、私は正直語彙力のなさから上手くは言えないのですが、評価やコメントを欲しいって思ってもいいと思います！、褒めて伸ばすって言葉もあるくらいですから！、もしかしたらこの作品をあまり好きじゃない人もいるかもしれないけど、私は大好きです！ (2019年10月16日 7時) (レス) id: aa182fc6be (このIDを非表示/違反報告)
作者(プロフ) - 桜藍さん» コメントありがとうございます。頑張って設定を考えたのでそう言って頂けるととても嬉しいです。慣れない書き方をしているのでおかしいところだらけですが.......。能力も今後明らかにしていきますのでお楽しみください。ありがとうございます。 (2019年10月15日 20時) (レス) id: 7f43ca59ce (このIDを非表示/違反報告)
作者(プロフ) - 紫陽花さん» コメントありがとうございます。彼が主人公に選ばれた理由は単純にツイッターアンケートと作者の書きやすさからですが楽しんでいただいてるようで何よりです。これからも更新頑張りますのでよろしくお願いします。 (2019年10月15日 20時) (レス) id: 7f43ca59ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：作者 | 作成日時：2019年10月13日 0時
