伊武深司 Happy Birthday! ページ49
不動峰2年、女子テニス部、伊武の幼馴染
※20Pの神尾くんと少し繋がってます。
本当、調子狂う。
私は最近溜息が多くなった。
「深司ー…」
伊武「はいはい」
最近深司はずっと男テニのマネジャーの子と話している。
二人は同じクラスだし、私がそれについてどうこう言える立場ではないが、何だろう、モヤモヤする。
今まではそんな事なかったのに。
深司はあの子の事、好きなのかな…。
貴『何なの…』
思わず口から溢れた呟きに返してくれる人はいなかった。
それから部活の時間。
近くの男テニのコートを見るとまだマネと話している。
そのことにすごく腹が立って、ラリーをしていた先輩に叫んだ。
貴『先輩!もうガンガン打ってください!うんとすごいの!』
先輩「?いつになくやる気ね…」
こうでもしないと気になって仕方ないのだ。
それからひたすら打ち続けていると先輩に止められた。
先輩「A、今日どうしたの、なんか荒れてるよ?」
貴『いえ…何でも…』
先輩「ははーん?さては恋の悩み?」
貴『恋…?』
恋…なのか?この感情が?
貴『先輩…相手が別のこと話しててモヤモヤすることってありますか?』
先輩「そうじゃない?てか、割と冗談のつもりだったんだけど」
これが恋なのか…初めての感情だ。
先輩「まぁ、恋する少女は暫く休憩しな。やりすぎて怪我したら大変だし」
貴『はい…』
私はコートの近くに立っていた。
恋…
深司ら小さい頃からずっと近くにいたから、あまり恋という実感がわかない。
その日は悶々としながら部活を終えた。
それから一週間ほどたった頃だった。
深司がマネとほとんど喋らなくなった。
マネはずっと神尾と一緒にいる。
何?深司、マネとられたの…?
どうしても気になってしたかない。
けれど心の何処かでホッとしている自分がいる。
そこで思いきって深司に聞いてみることにした。
すると深司は何でもないような感じで言った。
伊武「あぁ…あの二人付き合い始めた」
貴『深司…あんたよく頑張ったよ…』
伊武「は…?」
貴『一生懸命アピールしたんでしょ?』
深司は何がなんだか、という感じた。
伊武「どういうこと?」
貴『?振られたんじゃないの?マネに』
伊武「振られるも何も好きじゃないけど」
貴『………は!?』
4人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ブラックトランペット | 作成日時:2019年6月29日 15時