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ジャッカル桑原 Happy Birthday! ページ47

立海3年、ジャッカルと同じクラス

それは友人に誘われた日のことだった。

友人「ねーA!テニス部見に行かない?」

貴『テニス部?何で?』

友人「丸井君を見に行くの!」

丸井君、と言えばよくうちのクラスに物を借りに来るな。

彼に特に興味はないが、彼女についていくことにした。

それからテニス部の練習中、彼女はずっと丸井君を見ていた。

テニス部に仲の良い人のいない私にとっては退屈な時間だった。

貴『ちょっとトイレいってくる。荷物よろしくね』

友人「はーい」

彼女はすぐにまた丸井君を応援し始めた。

私はそんな彼女を尻目に女子の外部活が使用するトイレに入った。

貴(テニス部かぁ…)

うちのクラスにも一人いたような。

貴(誰だっけ?)

確か初めて同じクラスになったハーフの…

手を洗いながら考えても名前が出てこなかった。

友達に聞こう。

そう思ってトイレから出たとことで誰かにぶつかった。

貴『わっ…!』

私は尻もちを付いた。

桑原「悪い!大丈夫か!?」

彼は同じクラスの…

貴『あー!』

桑原「!?」

やっちゃった

貴『あ…ごめん…』

桑原「いや、大丈夫だ。立てるか?」

貴『う、うん…』

彼が手を出してくれたのでその手を借りて立ち上がった。

桑原「悪かったな、よく見てなくて…それで…その…さっきのって?」

貴『あー…さっきまで友達に付き合ってテニス部の練習みててクラスにもテニス部いたなーって考えてたんだけど、今思い出したの』

間違ったらどうしようと思いながらおそるおそる言ってみた。

貴『ジャッカル君…であってるかな。丸井君がそうよんでたよね』

ジャッカル君は私が不安そうにしてたのに気づいたのか笑顔で答えてくれた。

桑原「あぁ、あってるぞ。ジャッカル桑原だ」

ジャッカルが名前なのか…じゃあ特に仲がいいわけじゃない私が名前で読んだらあんまり良くないのかな…。

そこで友達を置き去りにしていることを思い出した。

貴『桑原君ごめんね。ありがとう、私友達待ってるから行くね』

そう言って私は走り出した。

桑原「あっ、ちょっ…!」

それから友達と合流し、満足したというのでその日は帰った。

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作者名:ブラックトランペット | 作成日時:2019年6月29日 15時

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