続き ページ36
もう姫ではない私は彼の近くにいる権利すらない。
跡部「そんなこと関係ねぇ、お前はずっと俺の許嫁だ」
そう言って彼は私を抱き締めた。
貴『お離しください!貴方様を汚したくはないのです!』
私は彼の身体を離そうと手で押したが彼に腕を捕まれてしまった。
跡部「こんなに痩せやがって…」
貴『景吾様…私はもう姫ではございません…もう私は…貴方の許嫁ではないのですっ…』
貴方には明るい人生がある。その人生に私がいてはならない。
そう涙ながらに言うと景吾様に顎をあげられ、口づけをされた。
跡部「おい、誰が姫じゃないと俺様の許嫁になれねーっつった。お前は俺様が心から惚れた女だ。それ以外、何も要らねーよ」
私の目をまっすぐに見てそういった。
貴『景吾様…』
跡部「A、俺様に買われてくれるか?」
景吾様の優しい手が私の頬に触れた。
私はその手に自分の手を重ねると、彼は少し笑った。
まるでわかっているとでも言うように。
貴『私を、ここから連れ出してください…景吾様…!』
跡部「勿論だ。帰るぞ、お姫様、光の世界にな!」
景吾様は付き人に十分すぎるほどのお金を置かせると私を横抱きにし、ゆっくりと歩き出した。
店から一歩出ると何度も見たあの光景。
けれど愛しい彼といるから、いつもよりも輝いているように見えた。
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跡部様でした!
めっちゃ遅くなってスミマセン!
お誕生日おめでとうございます!
手塚部長は明日、忍足君と一緒に更新します!
手塚国光 HappyBirthday!→←跡部景吾 HappyBirthday!
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作者名:ブラックトランペット | 作成日時:2019年6月29日 15時